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祝!ペルソナ2罪20周年 [ペルソナ]


まだ腰痛い@常盤です。


2日ほど遅れましたがペルソナ2罪20周年おめでとうございます!


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絵の方は何とか当日に間に合ったので許してほしい。

思えばこれがペルソナシリーズ初プレイ作品だったんだよなあ…。
当時は特に何の感慨もなく手に取って(メガテンも名前しか知らなかった)
全く期待せずに始めてみたら思いのほかハマってしまったというオチ。


ということでせっかくなので当時の思い出とか感想とか書いてみる。
ほぼネタバレのため未プレイの方は閲覧注意。




■■■ペルソナ2罪20周年■■■


■あらすじ

とりあえず物語の内容をざっと説明しますと、
とある街で「噂が現実になる」という異変が起こっており、そこで悪魔に襲われたことで
ペルソナ能力に目覚めた高校生と記者が解決に奔走するも結局世界は滅亡しました。

・・・うん、我ながらざっくりしすぎててよくわからんですね。
でも当時はあんまりストーリーとか気にせずプレイしてたんでこの程度の認識でした。
そんなことより交渉とか合体魔法とかそういうのが楽しかった印象。



■ゲームシステムについて

・ピクシーなど悪魔との交渉がある
・噂を操作し人々の認識を変えると現実世界も変化する
・ジョーカー・クイーンという名の敵がいる
・金色の目をした自分そっくりのシャドウが出てくる
・「夢見る心」「穢れ」(P3以降のシャドウ)を奪われると影人間(廃人)になる
・黒幕が政治家や警察幹部などの権力者

・・・とわりとP5と似ているところが多いんですよねペルソナ2。
実際5プレイ時ちょっと懐かしい気持ちになりました(テーマカラーも同じだし)

それとすっげえシステムが単純だったのが当時の自分にあってたんですよ。
交渉はある程度パターン化されているし、戦闘も弱点さえわかれば合体魔法で楽勝、
ペルソナ作成も合体やら継承やらの概念がないので、せいぜい作成時のスペルカード
の選択を悩む程度。今からすれば自由度がなくてつまらないと思うかもしれませんが
当時はそういう面倒なの絶対無理でした。初ペルソナがこれで良かったと思う。
(クリア後初代ペルソナやったけど厳しすぎて挫折しかけたもんなあ・・・)

あとこれは今もだけど曲がとにかくカッコいいんだ。特にオープニングとラスボス曲。
エンディングの「君のとなり」も最高なんだけど、版権の都合からかサントラには
入ってないしライブでも歌われることはないのが残念。ベルベットルームの曲も
いろんなアレンジがあって好きだったんだけど、3以降はなくなっちゃった。
(どこかのインタビューでスタンダードのアレがいいというクレームが入ったとの噂)

ヒットラーやナチスが普通に出てきたり、ラストであっさり世界が滅んだり
続きは罰で!とかやってみたりと、今じゃちょっとできない冒険作だったよなあ。
システムは前述通り単純だし戦闘もダンジョンもそこまで難易度は高くないけど
内容的にはこれが一番世紀末的な作品かも(発売も1999年だしね)。



■ストーリー

「噂が現実になる」という設定を聞いた時点ではなんかしょぼいなと思いましたが
物語が進むにつれてその恐ろしさが理解できてくるなかなか巧みな構成でした。

初めは「校章を付けていると顔が崩れる」「ジョーカー様占いで願い事がかなう」
などといった他愛のない(?)噂話から始まり、バーが武器屋になったりエステが
回復施設になったあたりではこれ便利な異変だなーとすら思ってましたが。

終盤、その恩恵を受けていた人たちが軒並み影人間となり、それを見て不安に
駆られた街の人たちがさらなる噂で不安を増大させていき、しまいには世界終末論
までもが「噂」となりそれが現実化し始めたからもう大変。

気づけば街のただのオブジェは宇宙人を呼び出すオーパーツとなり、ある日突然
光り輝いたと思えば街そのものが箱舟となって空に浮かぶという事態に・・・
たかが噂とか馬鹿にしたらとんでもなかったね、いやたかが噂だからこそか。

そして終末の鐘の代わりにマイヤの乙女・・・つまりヒロインである天野舞耶が
死ぬことで本当に地上にいるすべての生物は滅亡。残ったのは空に浮かぶ
方舟の中の住人たちだけでしたとさ。パルナッソス計画も真っ青ですね。

てか当時は適当に流していた自分でもびっくりしたなー、絶対どこかで選択肢を
間違えてバッドエンド行ったかと思ったもん。でもこれが正史なんだから恐ろしい。


さて、死にそうな思いしてようやくラスボス倒して終わりかと思ったのに
大好きなお姉ちゃんは無惨に殺され、地上の人もほぼ全滅して絶望する4人に
フィレモン(イゴールの上司・味方)が


全ては10年前の君たちの出会いから始まった
だからそれをなかったことにすれば
この絶望的な状況もリセットすることができる


と今まで戦ってきた過程はおろか、それ以前の大切な友達との思い出も手放せば
世界を元通りにしてあげるよと甘い言葉で囁いてくる(しつこいようですが味方です)。
もちろん彼らに他の選択肢などあるはずもなく、悔し涙を流しながらそれを受け入れ、
エンディングでは平和な世界で達哉と舞耶が偶然再会して終了、めでたしめでたし…


ってぜんぜんめでたくねえなこれ!


当時あんまり気にしてなかったけどぜんっぜんめでたくなかったなコレ!
しかもこの時点では完結編である「罰」の発売もされてなかったはずだし。

ちなみに「罰」にて一応本当に世界は救われるわけですが、それと同時に「罪」で
滅亡した世界も別になくなったわけではなく、並行世界として存在し続けている
ことがわかるのでやっぱりあんまりハッピーエンドじゃないんだよなこの作品。

まあその頃はそこまでベタベタなハッピーエンドにしなければならないわけでも
なかったわけですし、むしろ1999年のアトラスとしてはとりあえず世界滅亡
させなきゃ
という思いがあったのではないかと邪推してみたり。

あとこれも私の勝手な妄想ですが、P3の原因である桐条の実験の目的が
「シャドウを集めて時間を操り過去の事件をなかったことにする」であることから
実は彼らもこの事件に一枚かんでいたのではないかと想像しています。
(なおムーンライトブリッジの事件は1999年の話)



なお「罰」の世界はこのエンディングの直後から開始。
「罪」のラストで全てをなかったことにしたはずが、達哉だけが「忘れたくない」
と拒んでしまったため、もう一度この世界で同じ事件が起こるという話。

主人公が舞耶になりメンバーも20歳以上と、シリーズ唯一の非ジュブナイル作品。
てかここでの達哉がまたかーわいいんだコレが。初めの頃は寄るな触るな関わるな
と威嚇してくるのに、仲間になってからはめちゃくちゃ甘やかしたくなる弟属性。

まあそんな彼もラストは「世界が滅んだ向こう側」に帰っちゃうんだけどな!
本っ当に救いがないよなあ・・・さすがはキタローと張る不幸度を誇るだけある。


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なお今作にワイルドという概念はなく、すべてのキャラがペルソナ付け替え可能
3以降なぜ主人公だけの特殊能力となったのかは説明がないのでわかりませんが
大人の事情でなければ多分フィレモンがいなくなったせいじゃないかなあと。



■登場人物について

そういえばキャラデザ担当が金子一馬氏から副島氏に移ったのもこの頃でしたね。
まあデザイン自体は金子氏によるものでしたが、実際ゲームに使われている
バストアップ絵は副島氏によるもの。ちなみに本人役としても登場してます。


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〇周防達哉

ペルソナ・メガテンシリーズでは非常に珍しいデフォルト名ありの主人公。
メッティカットの男前。なぜこんな髪型なのにイケメンなのかわからないが
とにかく顔がいいから仕方ない。金子氏のそういうセンスには全く脱帽である。

「罪」で主人公を張っている間は心情をあらわすシーンはほとんどなく、
ペルソナによくある無口無個性(?)のクールな主人公という印象でしたが
「罰」で喋るようになってからは実はスゲエ悩んだり苦しんだりしてたと分かる。

結果的に「罰」の事件が起こったのは「罪」のエンディングでの彼のわがままが
原因だったけれども、せっかく会えた大切な人たちのことを忘れて…いやその
出会いすらなかったことにするなんて嫌だという気持ちは仕方ないだろうと。

猫好きでブラコンで警察官の兄(周防克哉・罰でのパーティーメンバー)を持ち
武器は日本刀、長身で仲間思いでイケメンで意外と寂しがりやってちょっとだけ
番長に似てるかも。まあ結末は真逆なんですけど。

P4で菜々子を失い仲間とも別れて一人都会へ戻るアナザーエンドの番長を
もっと不幸にしたのが達哉・・・いやこの例えわかりづらいな、忘れてください。



〇リサ・シルバーマン

本作のヒロインの一人だが、後半のヒロイン2名の怒涛な追い上げにより
ちょっとヒロインとしての影は薄くなってしまった感のある子。

幼少期に見た目が外国人すぎていじめられていた反動で
自分の容姿を目いっぱい利用してちょっと犯罪まがいのことをしていたとか
達哉のことも見た目だけで選んだとかいろいろぶちまけられちゃうわけですが
10年前の回想で、実は達哉が当時の初恋の相手だと知り純愛になる、と。

こういうちょっと裏表のあるキャラ設定はP3にも受け継がれている気がしますね。
まあリアルすぎてアレだったせいか、P4以降はそういうの減りましたけど。

見た目は、性格はゆかり、戦い方は千枝



〇三科栄吉(パンツ番長)

裸番長、シスコン番長に連なるペルソナシリーズ3大番長の一人。声は順平。
作中のポジションも割と順平に近いが性格はどっちかというと陽介より。

どちらも作中では主人公に人気を取られて貧乏くじを引いている印象だが
あとになってじわじわと良さがわかってくるスルメのようなキャラ。
だからかはわからないけれど順平も栄吉もゲーム中に彼女持ちとなるし
おそらく卒業後は結婚まで行っているだろうと思われます。

パンツ番長の由来はケンカに勝った相手のパンツを脱がすことから。
幼少期は太っているせいでいじめられており、その反動とみられる。



〇天野舞耶

本作のメインヒロインにして「罰」の主人公。
結構喋るキャラだったので「罰」で全く喋らなくなったのは違和感バリバリでした。

「罪」ではラストでものすごいぽっと出のオバサンに刺されて死亡。
その際「貴方たちを縛る女になりたくないから私のことは早く忘れなさい」
という遺言を残す。そのせいでかえって忘れられなくなった。

ポジティブシンキングがモットーで、笑顔のままに二丁拳銃で悪魔を屠る怖い人。
ぶっちゃけ彼女が一番最後まで底が見えない人だったなあ。
何かを悟った描写があるわけでもないのになぜあそこまで善人でいられるのか。
周囲がなんだかんだ裏表のある人たちばかりなせいか余計異様に映りました。

まあ「罰」では主人公になるため描写しようがないのですが。



〇黒須淳

初代ジョーカー。序盤の黒幕であり真の黒幕のただの操り人形。
本作のヒロインその3。後半になって加入するせいかアプローチがすごい。

仲間になる前も病んでるが仲間になってからはさらにヤンデレ。
とりあえずお前が好きなのは達哉なのか舞耶なのかはっきりしろ。
見た目と変態度はP5の祐介に近いものがある。方向性は違うけど。



〇「罰」の大人たち

「罪」の話題なのでここでは割愛しますが個人的にはこっちのメンバーの方が好き。
そういえばPSP版はラストダンジョン手前で止まってたな・・・続きやろうかな。



〇前作の大人たち

初代ペルソナに出てきたメンバーたち。
もし自分が先にそっちをやってたらめちゃくちゃ興奮してたと思いますが
残念ながらそうではなかったのでそこまでノレはしなかった。

クロスオーバーは用法容量を守って楽しく遊びましょう・・・って私が言えた義理じゃねえな。



- - - - - - - - - - - -


以上。


なんか後半とりとめがなくなったというか、記憶があいまいになってきたのでこの辺で。
まあでも初めてプレイしたときの感動は結構覚えているものだなあと。
この作品があったからペルソナを知ることができて、そのあとのP3P4P5を
楽しく狂うことができたのだからやっぱり運命の一作だったんだなと思いました。

20周年おめでとうございました。
欲を言えば何か新展開が・・・はい、ないですよね、すみません。


それでは。




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