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JC『テニスの王子様』31巻感想 [ラノベ感想]

最近すっかりコノミスト@常磐です。

読んでいる方もテニヌ関係ばっかりでうんざりしてるかもしれませんが、
すみません、今日もテニスネタです。


■テニスの王子様31巻感想■

テニスの王子様 31 (31)

テニスの王子様 31 (31)

  • 作者: 許斐 剛
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2005/12/02
  • メディア: コミック



この巻の見所はなんといっても菊丸の『一人ダブルス』

いままで「テニスの王子様」と言う作品自体に関心の薄かった私が、一瞬にしてこの作品の本当の魅力を知った瞬間でした。
たしかそれが今年の4~5月頃でしたが、ふと気づけば、
  • これのレビュを見るためにジャンプ感想サイトを練り歩き
  • また自らレビュをするためにジャンプを購入
  • 『テニスの劇場版はすごいらしい』との噂を聞き、メモリアルボックスを購入
  • 劇場版の予習も兼ね、アニメDVDを全巻(レンタルですが)視聴
  • コミックスも新刊で(21巻からですが)そろえてみたり
  • 劇場版に感動(ありとあらゆる意味で衝撃でした)
  • さらにTV版最終回にも衝撃
  • おもわずラジオを聴くまでに
  • ラジオが結構面白かったので、ラジオCDなんて聴いてみたり
  • せっかくだからキャラソンも借りてみたら、意外なカコヨサに驚いたり
…とまぁ、まさにたしけスパイラル。
よく考えてみたら結構出費してることに気づきました。
(DVDレンタルだけだって45枚も借りたら軽く1万越えるしな…)

まあいいや、最近の許斐先生に投資していると思えば。



- - - - - - - - -



さて、前置きが長くなってしまいましたが、感想行きます。


31巻は30.5巻と同時発売だったのですが、30.5が10.5や20.5と違いイラスト集であるということで、評判を聞いてから購入しよう…と思っていたら、いつの間にか何処の書店でも見かけなくなってしまいました。

テニスの王子様イラスト集30.5

テニスの王子様イラスト集30.5

  • 作者: 許斐 剛
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2005/12/02
  • メディア: コミック



まー年明けくらいには増版されるそうですから、買いたければ待てばいい話なのですが、本当に「普通のイラスト集」だったようですね。
期待していた比嘉中や四天宝寺などのプロフィールや許斐先生のコメントもほとんどなく、本誌でのカラーと描き下ろしイラストのみだそうで。
しかし描き下ろしイラストの中にはなかなかスゴいのもあるそうで(小春とか田仁志とか)、ちょっと心揺さぶられるものがあります。どうしようかなぁ…。



さて本編感想。



<菊丸vs甲斐>


■開始前

負けてる割にはフレンドリーに話しかけてくる甲斐をことごとく無視する菊丸。
大石とのダブルスでないことを指摘されてムッとする気持ちはわからなくもないですが、さすがにこれはいかんでしょう。


テニスは紳士のスポーツですから。


握手に始まり握手で終わる、まこと紳士のスポーツなのです、「テニス」は。



■いきなり分身

この辺りの描写は非常に上手いです。分身を除けば。


ベースラインから左右に打ち合い、クロスに来たところを分身して返球、そのままジグザグに跳ねながらアクロバティックなネットプレイ、逆サイに返されたところを一回転してジャンピングボレー、と非常に動きのある描写です。


分身を除けば。



ところでこの「高速ジグザグ走り」って、アイシルのデビルバットゴーストを思い出しますね。

光速のランニングバック、菊丸。

普通に違和感ありません。



■もうダブルスはやんない!

初めに見たときは「あー大石見捨てられたか…カワイソ」と思いましたが、どうやら「大石とじゃなきゃダブルスはやんない!」ということのようでした。

……たぶん(理由は後述)



■海賊の角笛(バイキングホーン)

なにが海賊でなにが角笛なのかは全くわかりませんが、どう見てもズッコケているようにしか見えません。

裏手のメリットは「極限まで打球をひきつけることで、相手の動きにあわせて逆の方向にボールを飛ばすことができる」(by桃城)とのこと。

だからってあんなスタイルはないだろう。

技名の命名にはこんな会話でもあったのでしょうか。


木手「フォロースルーに違和感を感じますね甲斐クン…
    キミの好きなフォームでやってみたらどうですか?」

甲斐「あい?いいの?」
木手「そ…その構えは…」
甲斐「俺(わったー)の家に代々伝わる角笛があってな、何でもウチの
    じぃじが海人(うみんちゅ)になる前は海賊だったらしいんだ」

木手「で、その構えは…」
甲斐「角笛を吹くときにはな、こうやって(裏手に)構えて、上体を大きく
    後ろにのけぞり息を大きく吸い込んで…こんな感じに!」

木手「ああ、甲斐クン、使えますよそれ!」
甲斐「あい?」
木手「ほら…こんなふうにラケットを構えて、跳ねながら返すんですよ
    そしたら最後まで相手の動きが見えるから…逆をつけば…」

甲斐「おお、むるおもしろそうやさな!」
木手「しかしそれは手首に負担がかかるので、多用はしないほうが」
甲斐「そうするとフィニッシュはやっぱぐんっといかんとなー、ぐんっと。
    そうやさ、こうやって上体をぐんっと反らして腕を回転させれば」

木手「え?いや…それはちょっと…」
甲斐「そうやさ、名前は『海賊の角笛』で行こう!」
木手「あ、あのちょっと…甲斐クン??」
甲斐「ほいじゃ木手、アドバイスありがとな!はいでぇー」
木手「ああ…」


(注:方言はテキトーです)


甲斐クンは素直ないい子です(たぶん)。



■ならダブルスで行くよ


会場の誰もが目を疑う――――
そこには信じられない光景があった―――



何よりまず読者が、許斐先生の頭の中を疑ったことは間違いありません。
これぞ「テニスの王子様」が至高のギャグ漫画に昇華した瞬間。

また「もうダブルスはやんない」の理由が、大石の不在ではなく「一人でダブルスできるから」と誰もが思ったと思います。

いや実際、関東大会の六角戦で菊丸がはじめて分身したとき、「次は1人でダブルスするかも」という予想はすでにいろんなトコであったんですよ。
しかしそれはあくまでジョークというか、「まさかやらないだろう」的なノリだったのですが、実際にそれを見せられると(゚д゚)ポカーンを通り越していっそ快感になってしまいました。


もう、何度見ても、大・爆・笑


ああ…これが「斜め上」ってヤツなんだな…。 ;y=ー( ゚∀゚)・∵. ターン



<乾&海堂vs不知火&誰か>


■一コマの描写もなく試合終了

今思うとちょっともったいないですね。
せっかく面白いキャラが集まってる学校だったのに>比嘉中



■常に最後まで海に潜り続けることができ…

だからそれいろいろ間違ってますから、木手部長!!



<手塚vs木手>


■晴美ちゃん(早乙女監督)激怒


晴美「何やっとんじゃー!!(中略)
    もうガキの青春ごっこには付き合っておれん、ワシは降りる」




青春ごっこ。

ここまでのすさまじい試合をみてその上で「青春ごっこ」。
そんな豪気な晴美ちゃんにびっくりです。



■木手永四郎

キテレツ登場。


乾「木手永四郎…(中略)九州地区大会では
   各校のエースの息の根を悉く止めてきた…


殺し屋キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!

っつーか「息の根を止めてきた」って…ほんとマジ訳わかんね…。
乾…具体的にどう「息の根を止めてきた」んだか説明してくださいよ…。



■幸村登場

真田が専制君主っぽかったので、幸村は柔和なタイプかと思っていましたが、
むしろ真田より暴君くさいです。
というより真田自体が関東大会の負けで威厳なくしましたか?


以下想像。


幸村「やあ、ただいま。苦労かけたね、大丈夫だったかい?」
真田「おお、幸村!もちろんだ、何の問題もない」
幸村「ふうん…そういえば、関東大会決勝はどうだった?」
真田「……う……あ、あのな、幸村」
幸村「そういえば…たしか手術前に言ってたっけね、
    『お前抜きでも全国3連覇できるいいチームだ』って」

真田「そ…そんなことを…言っていたかな?」
幸村「僕は忘れてないよ、確か22巻125ページだったかな?」
真田「い…いやそれはだな…」
幸村「もちろんちゃんとわかってるよ、真田。
    僕が手術前なのを気遣って言ってくれたことくらいは」

真田「そ…そうだったか…」
幸村「フフ…いや、僕は別に怒っているわけじゃないよ。
    ジャッカルやブン太、仁王も柳生もちゃんと勝ったし、
    柳は相手が幼馴染だったというしね、色々あったんだろう。
    赤也もちょっと相手が悪かったかな…でもまだ2年だしね」

真田「ゆ…幸村…(嬉)」
幸村「でも、真田、キミはどうだったのかな?」
真田「!!!」
幸村「相手は一年生だってね」
真田「ゆ…幸村…それは…」
幸村「まあ聞いたところ彼は全米ジュニア優勝者らしいし?
    あのサムライの息子だっていうじゃないか。実戦経験だけなら
    真田より上かもしれないね。無我の境地も使えるみたいだし」

真田「そ…そうなんだ!ゆきむ…」
幸村「でも、キミ、マッチポイントに追い込まれるまで
    無我を出さなかったんだって?」

真田「そ、それは…」
幸村「ジャッカルに聞いた
真田「(ジャッカル!あのヤロウ…!)」
幸村「で、最後は相手のスマッシュに棒立ちで負けた、と」
真田「い、いやあの時は…(ヤツの指がいきなり6本になって…)」
幸村「どうした?」
真田「す、すまなかった…」
幸村「いや僕は実のところ負けたことをいまさらどうこう言いたい
    わけじゃないんだ」

真田「そ、そうなのか?」
幸村「表彰式……」
真田「!!!
幸村「なんかものすごいわがまま言ったそうじゃないか」
真田「い、いや!あれはその……準優勝のトロフィーを持ち帰ったら
    怒られるとかそんなことを思ったわけじゃなくてな…その…」

幸村「真田?」
真田「い、いやちゃんと受け取ったぞ!一体誰がそんな…」
幸村「が言ってた」
真田「(や、やなぎぃぃぃ!代わりに受け取らせたことをまだ…!)」
幸村「ふぅ…(ため息)、で、
    『お前などいなくても全国3連覇できる』だっけ?」

真田「え…(ちょ、ちょっとニュアンスが違…)あ、いや…
    すみません幸村さん立海にはあなたが必要です




で、その結果が、

幸村「……皆、動きが悪すぎるよ!(特に)真田ァ!!


だったりしたら面白いなぁ…(想像しすぎ)



■木手との対峙

しょっぱなから手塚の脳天にラケットをぶち当てようとする木手

やや驚きつつもそれをかわす手塚

それに対して注意も文句もない審判およびギャラリー。



………



テニスは紳士のスポーツですから!!


ダーティなプレイは華麗にスルーするのです。



■忠告しておこう/結構だ

サブタイトルが『忠告』なのにこの仕打ちw
そして結局木手の「忠告」は一体なんだったのかわからないままでした。



■手塚の忠告


ラケットは人を傷つけるためにあるんじゃない!


いやそんな4ゲームもストレートにとられた後に言わなくても。
それともアレですか?かつての不二vs観月戦のように「屈辱的な負け方をさせるため」にわざと4ゲームとらせたってヤツですか?

いや…だからね?


テニスは紳士のスポーツですから(泣)!


手塚…お前もやっぱり中坊だったんですね…。



■百錬自得の極み


木手「で、そのチンケなオーラ何を見せてくれるのかな?」


さすがは全国大会。オーラ程度では驚きません。
そういえば甲斐クンも分身程度には驚いてませんでしたっけね。
(さすがに一人オーストラリアンフォーメーションには動揺してましたが)

田仁志「バーカ、ビッグバンはもともと主将に教わったんやさ!」

こう比嘉中のチームメイトが嬉しそうに技の解説をするところとかいいですねぇ。
外では「殺し屋」の異名を持っている木手クンも、チーム内ではきっと面倒見のいい部長なんでしょう。晴美ちゃんの文句とかも一人で防波堤になってたりするのかもしれません。ある意味手塚真田などとは正反対ですね。

しかしそんな「いい部長」も試合になると「殺し屋」に変貌します。


木手「無駄だよ、消し飛ぶんだ」


どこのムスカですかあなたは。
(「消し飛べ!」「見ろぉ!人がゴミのようだ!ハハハハハ!!!」)

しかしそんな会心のビッグバンサーブをあっさり返す手塚

その結果にキれた『殺し屋』木手のとった策は、



砂かけ。



しかしあっさりかわされ、かわいそうな子を見るような目で見つめられる木手。
や、本当少しはリアクションしてやってくださいよ、カワイソウじゃないですか…。



■真田の解説

真田「無我の爆発的に溢れるパワーを左手一本に集めることにより
    威力・回転等を倍返しで返球、さらに副作用の疲労も最小限に
    そしてそれを可能にしているのが『手塚ゾーン』」

すみません真田さんわけわかりません。

とりあえずこの『百錬自得の極み』が無我の一種であることと、通常の無我と違いほとんど疲れずに使うことができる、と。

……

しかも倍返し。


さらに疲労もなし。



ああなるほど「手塚ゾーン」を使ってほとんど動かないで返球できるから疲れないのね。



・・・・・・おじいちゃんかよ!!



以下、含め全てがこの技に対して解説することを放棄していました。



■跡部登場


跡部「ハァーッハッハッハッハ!!
    (いいじゃねーか、こうこなくちゃ面白くねぇ!)」


だ…だれか彼らを、いや許斐先生を止めてください。
これ以上のインパクトはさすがに読者の身が持たないwwww。



■メス猫

なにかいろいろ思わせぶりな登場をした割には、これだけであっさり終了。
当の北海道代表は試合描写すらさせてもらえず氷帝に敗れましたとさ。
結局何だったんだ。



■青学3強対談

越前「青学の柱になれって言いましたよね」
手塚「それがどうした

手塚……お前自分でなれとか言っておいて「それがどうした」はないだろう。
先刻の「忠告しておこう」「結構だ」同様、会話殺しの男だなコイツは…。

越前「奪い取るっス…アンタから『青学の柱』って奴を!」

その『柱』も次の氷帝戦で微妙な存在になってしまったけどナー。



■KI・YO・SU・MI

千石勝利するもチームは敗退…。
たった3ページで千石の夏は終わってしまいました。
(許斐先生はしょりすぎです)



■不動峰

伊武がスーパーテニスをノックアウト。


一体何をしたんだ、深司。


あれか、改良型スポットで、相手が全身麻痺に陥ったところをボコボコにしたのか。


そして満を持して登場、橘。


橘「止めを刺しちゃるばい」


九州男児モード、継続中。

結局一コマの描写すらなく、牧ノ藤は敗退していきましたとさ。
(許斐先生…)



そして物語は怒涛の氷帝戦へと続くのでした…。

今頃気づいたのですが、氷帝戦って6月頃に始まったんですねェ…。
で今が12月でまだS1が残ってる…と。
そんなに氷帝戦長引かせるなら、ちょっとくらい千石や橘にもスポットを当ててあげて欲しいものです。
もうこれからは応援くらいしか出番のない人もいるのだから。



- - - - - - -


いや本当面白い回ばっかりの31巻でした。
ページをめくるたびに新たな刺激が目に飛び込んでくる……。

この巻は許斐先生のコメントページもオマケページもなく、唯一の情報源が皆川さん(リョーマの声優)とのデュエット企画だけでした。
コノミストとしてその情報はたいへん嬉しいですが、もうすこしコミックス読者にもサービスしてあげてください!



以上、『テニスの王子様」31巻感想でした。


あー疲れた…。




あ、そうだ。

明日はジャンプフェスタ行ってきまーす。



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