週刊少年ジャンプ1号感想

今月のＳＱのとらぶるダークネスがすごいらしい＠常磐です。


矢吹健太朗のToLOVEるダークネスが「エロすぎる」と話題に

↑のニュースを本紙を読む前にネットで見た時には「よりによってこの時期に」と
空を仰ぐような気分になりましたが、実際に本誌で見てみたらこれらで紹介されている
ほとんどの描写が「夢の中の出来事」だったのでまあ一安心…な、の、かな？

あと同じ号でテニス様劇場版第２弾の公開が決定したそうですね。
かつて手塚ゾーンで恐竜絶滅を起こし、津波と火柱が立ち上る中で一糸まとわぬ姿で
空を飛びながらテニスをし続ける兄弟と、ラストは文化祭で「かばじありがとう」…
そんな数々の伝説を残した劇場版第一弾のインパクトを超えることが出来るのか。

アニメスタッフには是非とも自重しない超展開を期待したいところですが、
昨今の「非実在青少年」ナンタラの情勢を見ていると、とらぶるやワンピはもちろん
テニスプレイヤーの美技の応酬ですら規制されることとなりそうで怖いです。


かといって「太陽の季節」なんて別に読みたくないけどね、今週のジャンプ感想です。

■■■週刊少年ジャンプ1号感想■■■

【巻頭カラー】『銀魂』

■祝・アニメ再開！

おお、これは素直に嬉しいニュースかも。

噂ではウソ最終回をやり過ぎて狼少年状態となってしまった銀魂アニメスタッフのせいで
未だに視聴者ドッキリを続けているだけ…という嘘か本当かよく分からない話も流れていた
この作品ですが、始まってしまえば何事もなかったかのようにまた悪ノリするのでしょう。

ある意味製作者（原作者含む）と視聴者の共犯関係が出来上がっているのが素敵です。



■本編

しかし最近、万事屋と真選組ってナチュラルに仲良しですよね。
２年後云々のあたりからだったかな、対立よりも協力関係のほうが多くなってきたような。

氷風呂よりも○ン○ンびろーんよりも冒頭のケツドリルが恐ろしい今週でした。

『ONE PIECE』

■深海二万マイル

♪むかしむかし浦島は　助けた亀に連れられて
　 龍宮城へ来て見れば　絵にもかけない美しさ
　 乙姫様のごちそうに　鯛やひらめの舞踊り
　 ただ珍しく面白く　　月日のたつのも夢のうち♪

なーんて夢いっぱいのイメージのあった魚人島。

尾田先生もまたその夢を崩すことなく夢のような世界として描くかと思われた魚人島ですが、
いざ向かってみれば危険海流にクラーケンに巨大深海魚にと不気味な世界がメインの
深海の恐ろしさや厳しい環境がなかなかリアルに表現されているようです。

まあ実際海の中なんて、綺麗なのは水面十数メートルまでの太陽の光が届く範囲までで
それ以降は人間はおろか、地上のいかなる生物の存在すらも拒む「死の世界」ってヤツで。
そのへんをごまかさずに描写するあたりに尾田先生なりの信念が感じられますね。
（深海の摂理をねじ曲げている海坊主の存在についてはあえて目をそらしてみる）

しかしよく考えるとハチはじめ、ほとんどの魚人はここに普通に出入りしてるんだよなあ。
魚人には魚人だけの安全なルートがあるのかもしれませんが…ちょっと不思議です。



■vsクラーケン終了

先週までの展開でルフィがクラーケンを御するところまでは全く予想通りでしたが、
彼がクラーケンに対して「やめろ」「よくやった」と”命令”したのには素直にビックリ。
ルフィのイメージからしててっきり友達やら仲間やらの関係を築いて戻ってくるものと
ばかり思っていたので…ここまでの「主従関係」を結んでいたとは正直意外でした。

まあルフィの「よくやった」の言葉に心底嬉しそうに笑っていることを考えると
主従とはいえある程度の友情に近い関係を結んでいるとは思いますが…やっぱり意外だ。


これもある意味の２年間の修行の成果ってヤツでしょうかね、それにしても意外です。

『NARUTO』

サソリさん満足して逝っちゃった。

なるほど、穢土転生でなんで今さらこの人ってのばかり登場させたのかと思ったら、
今まで登場させてきたキャラの精算とそれに関連する現行組の成長を示すためなのね。

…とすると転生したイタチの行き着く先は、ほぼ間違い無くサスケのところでしょうな。
あれだけ「悪い大人に騙されるな」と命をかけて遠まわしに忠告したというのに
逆にそれを利用され、現在まんまと暁の一員となってしまっているサスケを見たら…





駄目だ、どう考えても彼らが平和的に話し合いをする姿が浮かびません。

『BLEACH』

主人公や周囲はもちろん、読者すらおいてけぼりのままどんどん展開だけが進行している
感じが否めない昨今のブリーチ。

とりあえず今週ラストのコマでPSYRENを思い出したのは私だけじゃないと思う。

『SKET DANCE』

もうボッスンは永久に棒スンのままでいいんじゃないかな。
いつもの変顔も見なくて済むし、何気に色々役に立ちそうな身体能力持ってるし。
何よりあのデイジーとウサミが普通に接することができるんだからもう完璧じゃん？

あ、あと椿くんはそのまま、変に曲がらず堅物のままでいてください。

【読切】『００６』

「シックス」という言葉から即座にネウロの「絶対悪」さんを連想してしまうあたり
私も相当に松井先生に調教されているなあと思ってしまいました。

まあそれはともかく、このシックス君はキャラデザといい強さといい万能性といい
「身体は子供、頭脳は大人」の某名探偵のオマージュですかね。
どうせハードボイルドを気取るなら最後にバーローくらい言って欲しかった。

疑探偵TRAP? …ああ、そんな作品もあったね。

『エニグマ』

二次元世界限定とはいえ、平面的で断片的な映像から奥行きと人物までも作り出し
それだけでなく、置いてあるモノの存在の意味を「少しだけ変える」能力により
木刀を真剣に変え、スーパーマーケットを密室にすることも可能とかスゴすぎる。
そういえば先週は写真の中のパソコンを普通に使ってたし…どんだけ万能なんだコレ。

てかもうここまで来ると彼の能力は「二次元に入れる」というよりも
写真や絵に描かれているものをイメージのきっかけとして
新たな仮想現実世界を創造することのできる能力
と考えたほうが良さそうですね。

だから彼がエロゲの中に入ったとしても、作中人物はクリスが望んだ通りの動きしかしないし、
喋る言葉も彼が望んだ通りの内容をただしゃべるだけの操り人形の世界でしかない、と。
しかもその万能感を得られるのは彼の創りだした仮想世界の中だけで、一歩外に出れば
思い通りに動かない人たちばかりの世界で…なんだ、どっかのネトゲ廃人と同じじゃん。

いや、少なくとも「自分以外の誰か」と協力するという要素のあるネトゲと比べて
スタンドアロンで「ＰＣもＮＰＣも全て自分」のゲームって…想像しただけで孤独ですね。
クリスがイケメンのくせにどこか歪んでしまった理由がわかるような気がしました。


閑話休題。


まあそんなこんなで一人遊びしかすることのできなかったクリスの世界に久しぶりに
入ってきたお客さんであるところのスミオ君。クリスくんも実はとても嬉しかったのでしょう、
自分の能力を丁寧に説明つつゲラゲラ笑いながら楽しい楽しい追いかけっこがスタート。

しかしそこはさすがにスミオくんも能力者といったところか、
クリスに対抗するため、彼の能力もさらなる進化を遂げるようで

「寝ないと発動しないし必ず書かれるとは限らない
　どんな内容が書かれるかもコントロール出来ない」
　↓
「寝れば必ず発動、望んだとおりパスワードのヒントが書かれる」
　↓
「寝なくても発動、しかもその絵が動く」

と何ともご都合主義汎用性の高い能力になってきています。
（まあ書いてる暇があったら逃げろという話ではありますが）

彼が血文字で描いたパスワードを一体どういう形で外に知らせるのかはわかりませんが
これが彼の新たな能力の発動という形ではないことを祈りたいですね。

後出し有利な能力バトルはブリーチだけでもうお腹いっぱいです。

『家庭教師ヒットマンREBORN!』

炎真クンの心情の移り変わりが激しすぎてどうにもついていけないここ最近。

学校で話してみたら意外と気があった
↓
戦う前に手紙を出してみよう
↓
約束の場所に来てくれなかった！　もう信じない！
↓
というわけでボンゴレ潰す
↓
このバトル形式（負けたほうが監獄行き）は面白いね
↓
らうじとしとぴちゃんが負ける
↓
おまえはらうじとしとぴっちゃんを傷つけた！
戦いが終わったあとの映像？あんなのインチキだ！
※すでに了平と山本が彼らによって傷つけられています
↓
もうルールなんて関係ない！ツナ殺す！

…いや、なんかもう純粋にツナが気の毒になってきました。

彼のほうが先に仲間を傷つけられたというのにいきなり逆切れされて「お前が悪い」と言われ
何のことか分からないと言ったら「初代の責任はお前らの責任」と無茶な理屈を押し付けられ
それでも我慢して彼らのテーブルで戦うことにしたら「お前は俺の仲間を傷つけた！」と
また逆ギレですよ、もう彼に対してツナはどういう態度をとったらいいのかわかりません。

唯一の和解の可能性のあった「手紙」の件も別にツナが悪いわけじゃないしなあ。
そしてここに来てさらに「お前のオヤジが俺の両親を殺した」って新事実発覚ですよ。

いやまあ彼らの境遇には多少は同情はしてもいい。
初代の裏切り（？）行為によるその後の不遇や、炎真の両親が殺されたのも同情する。
でもそれが全部事実だったとしてもそれひとつもツナ関係してないじゃん。

９代目、コレがボンゴレ歴代ボスが受けるべき理不尽な恨みってやつなんですか？
せめて先代までの恨みは先代の時点で何とかしておきましょうよ。

あらためて９代目の笑顔の裏の腹黒さを感じた今週のリボーンでした。

『めだかボックス』

■球磨川君

何でこの人はこう読者にスカッとした気持ちのままでいさせてくれないかねえ。
まあでも彼も善吉クンに名瀬ちゃんと思い通りにならない存在がちらほら出ているとこだし
ラストくらい人間らしく、無様に、生き汚く、醜く歪んだ顔を見せてほしいですね。

…期待はしてないけどさ。

『保健室の死神』

そもそも彼女はハデス先生の協力者兼共犯者としてこの学校に置いてたんじゃないのかね。
初めは最近ダレ気味のハデス先生に喝を入れるために絶花先生を連れてきたのかと思ったら
なんかどんどん可哀想なことになってきて、最後はついに出ていくことになっちゃったし。

あのー…一体何がしたかったんですか、三途川先生？

『LIGHT WING』

噂の「あの人」ｋｔｋｒ。

しかもシルエットとかじゃなくて完全に顔出しで登場ですか。
考えたくはないけど…やっぱり、長くないんだろうなあ…この作品。


リヒト君の「２秒で忘れろ」は勝ち負け関係なく試合が終わったらチームメイトに告げる
お約束のようなものなんですが、たしかにそれを知らない人（特に負けた場合）にとっては
失礼極まりない言葉に聞こえるのはもっともですね。

まあそれはそれとしてマクバさんの土下座の意味はわかりませんでしたが。
えーと、あの人なんかユースに恨みとか持ってたっけ？

- - - - - - - - - -

今週は以上。


新年号だというのに特に大した変化もなく、いつも通りのジャンプでしたね。
あと冒頭でツッコミ損ねてしまいましたが、今年の背表紙はこち亀一色って…誰得。
たしかにそりゃ35周年は素直にすごいとは思うけどさあ…本当に誰得。

それはともかく明日は両さんじゃないですが私も始末書（？）書かなきゃいけないんですよね。
いやそんな大したことしたわけじゃないんですがちょっと手が滑ってキーボードにお茶ｇ(ry
すぐに拭きとって乾かしたんだけどaとかzとかctrlとか重要なキーが馬鹿ｎ(ry
だいたいノートじゃないんだし多少壊れたところで新しいのに取り替えれｂ(ry

…まあ、そうは言っても会社の備品を壊したことにはかわりないですからね。
きちんとごめんなさいして代わりのを調達してもらわないと仕事にならないし。
願わくば明日、今日一日干しておいたキーボードが復活していることを祈って…


それでは。

コメント 4

NARUTO
サスケェ！サスケェ！サスケェ！　やめろォ！
・・・って同じ軍営だった・・・
カンクロウの戦力が上がるのは予想外でしたが・・・

REBORN
炎真クンは純粋ですねーDスペードらしき人物に動かされてるような
・・・いきなり大将戦になったときは連載終了フラグが入ったのかと思いましたが・・・・

バクマン
殴ったのは予想通り・・・でも空中分解しなくて残念だったような・・・（おい）
by ムクロン (2010-12-08 00:28) 

>ENIGMA
こいつのせいで・・・この作品が各所で『ゲラゲラ』と呼ばれる羽目に・・・

>バクマン。
なんか今週は蒼樹さんと山久さんの作画にまったく『愛』を感じませんでした・・・蒼樹さんのあの表情はなんだってばよっ！

>家庭教師ヒットマンREBORN！
子供達を護るために命を懸けた三代目火影と白ひげ

第三者に無茶ぶりした山本総隊長と9代目

同じ爺さんキャラでもえらい違いだ。

>ぬらりひょんの孫
リクオが唱える『人を殺めない畏れの確立』

①直接的に人を殺めないことで自らの畏れを後世に語り継がせる。
②この方針に賛同しない「強行派」を抑制することで組織としての威厳を示し、結果各土地神からも一目置かれる存在に。
③来たるべき『決戦』に備えて陰陽師との連携を執り易くするため。

おっ意外とアリかも！

>LIGHT WING
『あの人』のせいでこの作品が今年中に終わりそう（泣

>とらぶるダークネス
もうここまで来ると、リトと校長の違いがわかんねーよっ！

by 真馬流 (2010-12-09 17:11) 

>ムクロンさま
>NARUTO
あれ、カンクロウってナルトスに関わってましたっけ？

>リボーン
純粋すぎて最近ではもうかわいそうな子になってきてますな。
どうせ裏に黒幕がいるに決まってるんだから早めに大将戦をしてしまうのも
ありかと思ったのですが、やっぱり回避されちゃうのかなあ、残念です。

>バクマン。
ケンカしようがすれ違いしようが殴り合いしようが全て出来レース。
いつからだろう、この作品を素直な目で見れなくなったのは…。

コメントありがとうございました。
by 常磐 (2010-12-12 12:48) 

>真馬流さま
>エニグマ
ゲラゲラさんゲラゲラ笑いすぎ。

>バクマン
最近作画が微妙に劣化と言うか手抜きと言うかシンプルになりましたよね。
某所でも全編丸ペンで描いてるんじゃないかと言われてました。
デスノみたいな決めコマがないから小畑先生もノリが悪いのかな。

>リボーン
人間なめんじゃねえ、というために自爆したネテロさんはどっちですかね。

>ぬらり
>『人を殺めない畏れの確立』
口で言うのは簡単でも実行に移すとなると難しそうですね。

一般に「神」と呼ばれる存在ですら異教徒は殺してなんぼですし、
天変地異や超常現象で畏れを見せようにも犠牲者ナシってのは説得力がない。
妖怪間の抗争でトップになってもそれが人間にとってどうってわけじゃないしなあ

ああそうか、リクオは清水の次郎長みたいになろうとしてるのか。

つまり清明ら地獄妖怪サイドを徹底的に悪人に仕立てて人間を襲わせ、
それを後から来てかっこよく倒すことで自らの「畏れ」を確立しようと。
きたないなさすがぬらりひょんきたない

>ライトウィング
せめてもう少し「あの人」に視覚的インパクトがあれば…。
あれじゃあ妖怪化した今泉クンのほうがよっぽど恐ろしかったですよ。

>とらぶるダークネス
逆に考えるんだ、校長も昔は宇宙のプリンセスに愛された人間だったんだと――
リト君も一歩対処を間違えればああなってしまうのだと――

コメントありがとうございました。
by 常磐 (2010-12-12 12:49)