SSブログ

週刊少年ジャンプ52号感想 [WJ感想2008]


逃げちゃだめだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ@常磐です


ここ最近の自分の作画ペースに驚いている今日この頃です。
経験上、こうなるときは大抵自分が精神的に追い詰められているときなんですが。

一体そんなに何に追い詰められてるのかというと
そりゃもちろん


結婚式の友人代表スピーチですよ!


てかまだろくに原稿も書いてないしもちろん練習なんてできるはずないし
とりあえず今日中に定型文のオンパレードでもいいから原稿書いて
練習は一人カラオケボックスにでもこもってすればいいのかな
でもやっぱり人に聞いてもらったほうがいいんだろうけどそれはちょっと恥ずかしいし
いやどうせ本番は人に聞かれるんだから恥ずかしいとか言ってる場合じゃないか…?

そんなことをぐるぐる考えながら今週のジャンプ感想です(逃げた)




■■■週刊少年ジャンプ52号感想■■■


【巻頭カラー】『BLEACH』

■巻頭カラー

今回はまた微妙なチョイスの大人組2人。

どの作品にも大体共通して言えることですが、始まった当初は中学生や高校生などの
「子供」の登場人物が中心で物語を動かしている感じですが、連載が長くなっていくにつれ
「大人」が物語の土台を支えつつ、主人公たちがその上で戦っているという印象を受けます。

例えばワンピの新メンバーはことごとく20代後半~50代(!)のキャラばかりだし
ナルトも最近出張っているのは大人ばかりで、リボーンは一応中学生のツナたちが頑張って
いるけど10年後の自分たちの協力がなければそもそも生きることすらできなかったし、
ここ最近主人公の影も形もないブリーチは言わずもがな。

もちろん長期連載にはしっかりとした土台が必要だからという理由もあるとは思いますが
やっぱり連載長期化により作者や読者もある程度年を重ねたことで、勢いだけの子供組より
地に足のついた考え方を持つ大人組のほうに共感を持つようになるのかなあと思ってみたり。

まあブリーチの場合には、大人も見た目や言動などは確かに「大人」の雰囲気を
漂わせてはいますが、本質的な感情や戦闘面に関しては「オサレ」の呪縛からは
逃れられない
わけで…

ある意味子供組以上にタチの悪い存在となることもしばしばですが。
…って何の話をしてるんだ私は。



■無傷の3人娘

つーかまだ引っ張りますか、この戦闘。

てか正直、虚園編に入ってからずっと倒す→復活→倒される→復活の展開を交互に繰り返す
だけのいつまでたっても終わらない戦闘にはいい加減うんざりしてきてるんですが。

過去編と四本柱の戦闘が思いのほかあっさり終わったから
その辺の師匠の悪い癖は少しは改善されたと思ったんだけどなあ…

浮竹、春水の戦闘もまだまだ長引きそうですねえ…。



■混獣神

そして追い詰められた(無傷なのに)3人娘が奥の手として出してきたのは、

自分自身の腕を切り落として合成したキメラ”混獣神”。

ついに師匠のオサレアピールは自傷行為にまで及んだか。

てか「自身の腕を切り落とす」なんて相当痛い行為で、かなりの覚悟がないとできないはずなのに
帰刃すると全回復とか余計な設定を入れちゃったがために緊張感も迫力も半減。
本当にただの「オサレアピール」になっているところがなんだか哀しい。

「取り返しのつかないものがある」って大事なことだよね。




『ONE PIECE』

■恋する蛇姫

もうすっかりルフィの恋の奴隷となってしまった蛇姫…いやハンコックと
すっかりルフィ色に染まってしまった女島。

しかし島初めての「男」がこんな奴だったからといって、今後迷い来るであろう
他の「男」にもこんな歓迎ムードだったらやばいんじゃないだろうか、色々と。

そして一体どういう手段でルフィが海軍船に乗り込むのかと思ったら


ハンコックの生腰にしがみついて潜入。


これがとらぶるやいちごだったら、間違いなくエロ…いや美味しい展開になるんでしょうが
あいにくこれはワンピース、そんな期待はするだけ無駄です。

いやワンピがいきなりそんな展開になったらビックリだけど。



■動き出した大物たち

ハンコックが参加を表明したことで、ついに7人のうち6人が集うらしい七武海。
ってことは久しぶりに”鷹の目”も登場ですか、ちょっと楽しみです。

それにしてもシャボンティ諸島の海賊たち500名捕縛とは…とんだとばっちりですね。
この中にはおそらくルーキーたちもいるんだろうし、困難を乗り越えてようやく
半分まで到達した名もなき海賊たちもいたわけで。

これで肝心のルフィたちは逃げおおせたとか…気の毒すぎる。



■とりあえず生きているエース

頑丈な檻の中で全身を(おそらく海楼石製)の鎖に縛られ、血まみれで治療もされないままに
縛り付けられているエース。
とりあえず生きてはいるものの、自力で脱出はとても望めない状態のようです。

そしてそこにやってきたのはルフィの祖父でありエースの祖父でもあるはずの
海軍中将、モンキー・D・ガープ。

そういえばルフィの父・ドラゴンやガープはルフィと同じ「モンキー・D」の姓を持っていますが
エースの名前は「ポードガス」で、同じDの一族であっても本当の親子兄弟ではないのでしょうか。

ちなみに他に出てきたDの一族には、かつて海賊王となったゴール・D・ロジャー
”黒ひげ”マーシャル・D・ティーチなどもいましたっけ。

尾田先生曰く、”D”の名は物語の根幹に深く関わっているものらしいですが
これ以上出されると「覇気」のように陳腐化しそうなので、この程度で留めてもらいたいものです。



■それぞれの行き先

そして今回ようやくルフィ以外のクルーの居所が判明。

しかし天候を科学する島にナミカラクリの天才が生まれた島にフランキーとか、
いかにも彼らにとってうってつけの場所に飛ばされているあたり、くまってどこまで
親切な奴なんだと別の意味で驚愕を覚えます。

思えばルフィが飛ばされた場所も、彼がエースに近付くにはうってつけの七武海のいる
島だったわけだし、同じ七武海として世界情勢に詳しいくまならハンコックが召集を
拒否して故郷の島に帰ることもわかっていたはずで…

この分じゃウソップは狙撃の島でゾロは剣士の島、チョッパーはドラム王国あたりに
送り返されていそうな予感がしますね。

うーん、ちょっと親切すぎだろ、くま。


49_2.png
親切な男、バーソロミュー・”クマ”


あくまでクマ成分を残しつつ、どうやってくまにみせるかで小一時間ほど悩みました…。



■第2の女ヶ島

そのなかで唯一くまの悪意を感じるのがこれ。

いやでも到着した直後からこれだけ歓迎されていることから、ちょっと我慢すれば
すぐにでも帰りの船を出してくれそうな感じもするし、ある意味ラッキー?


しかしその代わり何か大切なものを失う予感。


………


がんばれサンジ!




『バクマン』

■すでに風格だけは一人前のサイコー

高校一年生にしてすでにどこのプロかと思えるほどの職場環境となっている2人。

ところで彼らは本当にすべての作業をアナログでやっていくつもりなんですかね。
私は使ったことはないですがコミスタとか使えばベタやトーン、効果線とかできるらしいし、
シュージンとかアナログは無理でもそういうのを使いこなすのもできそうなのに。

何かこだわりでもあるのでしょうか。



■原稿料

一枚9000円で45ページ、源泉で10%引かれて36万4500円
それをさらに2等分して18万2250円

うーん、何だか急に生々しい話が出てきたなあ。
とはいえ漫画家を目指す人にとっては一番気になるところでもあるわけで、この情報は嬉しい。
額としては「たかが高校生」に支払うにはずいぶんと高いようにも見えますが、
労力に見合った代価だと思えばまあ予想範囲内かと。

そして今は2人だけで描いているから原稿料も半々で納得できているけれども
今後連載、ということになればやはりアシスタントなども必要になってくると思うし、
その経費はどこから出すのか、本当に半々で等分なのかという話も出てくるわけで。
そうなったときあくまで半々を貫くのか――そんなちょっとドロドロとした展開にも期待。

今のところ力関係がサイコー>シュージンってのも気になるしなあ。



■5000文字の携帯メール

卒業したら一時中断かと思われたサイコーと亜豆との恋愛ですが、
一応メールや電話で描写は継続させる様子。

それはそうと、長文メールはウザい、てか怖い。
むしろあの返信に「めっ!」だけで返せる亜豆嬢の寛大さにびっくりです。



■ペンネーム決定

亜豆の夢を真城と高木が叶える、という意味で――


亜城木夢叶。


後で思い返すと悶えそうなくらい恥ずかしい名前ですね。



■勝利宣言?

てか「赤マル」の読者層って私も滅多に買っては読まないように、
ジャンプのメイン読者層とはかなり違う印象があるのですがどうなんだろう。

ぶっちゃけ新人のデビュー作なんて金払ってまで読もうとは思わないし、
打ち切り作品の最終話が載ってるとかならともかく、こういうのを買って読む人って
相当な漫画好きかやたらと理屈っぽい批評家タイプの人という印象が。

だから彼らみたいなある種「異端」の作品のほうがエイジ君のような王道よりも
赤マルの読者層には受けるんじゃないかなあ。

とはいえ編集部としてはとりあえずエイジ君を全面に押し出したいわけで、
すでに経費でマンションまで貸してる状況だからいまさら彼のデビューを取りやめる
わけにもいかないわけで。

何となく「大人の事情」が発動しそうな予感。




『NARUTO』

■カカシの走馬灯

うん、絶対死んでないなこれは。
ていうか、コレって間違いなく「ペインとして復活」フラグでしょ。

でもそれはそれで単純に「やっぱり生きてました」よりは面白くなりそうだから
今後の展開にちょっとだけ期待が持ててきたような気がします。

とか言って実はあっさり「生きてましたー」となる予感もするけど。



■合体失敗

九尾の存在なんて最初からわかってたんだから、その可能性を考慮しなかった
フカサク様のミスだろこれ…。

まあこの特訓を始めた当初からフカサク様におんぶにだっこの修行をしてもらい、
そのうえ実際に戦うときもフカサク様に制御してもらえないとできないとか
どれだけ過保護なんだと思ってましたからこの展開はむしろ歓迎してるところですが。

いい加減、自分の足で立て、ナルト!




『魔人探偵脳噛ネウロ』

■警察組の動向

各人がそれぞれに笹塚の死を乗り越えつつ、その状況をも利用して
徐々に葛西包囲網を狭めていく笛吹率いる警察組。

何気に一番成長しているのが石垣だったのにちょっと笑ったw
てかこの人見てるとどうにもP4の足立を思い出すのですが。

まさか最後も…いやなんでもない。



■ネウロと弥子

そして近しい人2名をほぼ同時期になくしてショックを隠せない弥子。
どちらも自分の行動次第では死なせなくてもすんだかもしれない存在だったわけで
しかし肉体的には全く無力な彼女ではやはりそれは防げなかった可能性は高いわけで。

ずっと近くにいたネウロはそもそも「人の心」の領域は完全に理解の範疇外で
彼女の気持ちをわかってあげられる人間などそもそも誰もいない。

そんな思いが積もり積もってついに限界に達した弥子


弥子「最初からこんなことなら…
    最初から出会わなきゃ良かった!!
    皆とも…あんたとも!」


ネウロを含め、他人との関わりを一切拒否する叫びを聞き、
かつて彼女に対しては向けられることのなかった「興味のない存在」を見る目で
弥子を見つめるネウロ。


ネウロ「我が輩貴様を奴隷として扱ってきたが
     貴様には人と接する能力があり
     逆境に萎えない向上心があり
     それらについては敬意を払ってきたつもりだ
     だがまさか、ここまで腑抜けとは思わなかった」


まあ何だかんだいって彼女のピンチにはことごとく現れて助けていたネウロ。
人間的な感情ではないにしろそれなりの「勿体無さ」は感じていたんだろうし、
彼女もそれをうすうす感じていたからこそ彼のそばを離れなかったわけで。

でもやっぱりネウロは魔人で、人の気持ちはわからないしわかるつもりもないし
弥子はどこまでも人間で、ネウロのように人に対して冷徹になることもできなくて
そしてまだ子供で「親しい人の死」になんか慣れることはできない。

だからこの展開はある程度予想できたことでしたが、やっぱりちょっと痛いなあ。




『SKET DANCE』

■ガチャガチャは麻薬

あの一度始めたらコンプリートするまで止められなくなる依存性や
新しいのを見かけたらついやってみたくなる習慣性、
そして終わった後に精神に来るダメージ…

麻薬なんてやったことないけどたぶんこんな感じなんでしょうね。

せめてあと1週間くらい待てばま○だらけあたりでコンプリートセットが
一山いくらで売られることになるのはわかっているのに…!


ガシャポンは たった一度が 命取り




『HUNTER×HUNTER』

■ピトーとプフ

プフはピトーの言葉を聞いて何らかのメッセージを受け取ったと感じましたが、
実際のところピトーは王には誰も近付けたくないんじゃないかなあ。

特にいま王は蟻と人との境界で揺れているわけだし、
プフが変な介入をするとその場がさらに荒れそうな予感。


■王とネテロ

しかし普通に聞いてるとなんか王の世界のほうが素晴らしく見えてくるから不思議だ。


王「境の右では子供が飢え死に、左ではクズが全てを持っている
   余がすべて壊してやる、そして与えよう
   平等とはいえぬまでも理不尽な差のない世界を
   初めのうちは”力”と”恐怖”を利用することを否定しない
   だがあくまでそれは秩序維持のためのものと限定する
   余は何のために力を使うか学習した
   弱く…しかし生かすべきものを守るためだ
   敗者を虐げるものでは決してない」


戦いを否定せず、しかし強者が弱者を虐げない優しい世界とか
世界を一度壊して新しい世界を作るとか、何かどっかで聞いたことのある主張ですねw
てか優しい強者の行き着く先は結局そういうものなのかな、よく分かりません!

その主張の間、ネテロに対しては「戦わぬ」と宣言し
あろうことか手を差し出して協力を請うという態度まで見せる王。

本当にすごい形で成長してしまったものです。



■ネテロの立場

しかしハンター協会に属し、組織というしがらみを持ってしまったネテロにとって
彼の申し出は例えどんなに魅力的に思えようとも決して相容れてはならないもの。

そしてそれを彼に命じた人間たちが、王の言う「境の反対側にいるクズ」ってあたりも
どこまでも皮肉でなんだか泣けてきます。

戦闘体勢を取るネテロを見た王の、絶望にも似た驚愕の表情が印象的です。


ああ、どこまでも平行線。



■敬意を払うユピー

レオルとの戦い以降、明らかにオーバーワークの感のあるモラウさん。
ついに最後の兵士を練りだしてオーラの底も尽き、立ち上がることすらできない状態に。

そしてついに最後の一体がやられ、トドメを刺そうというその瞬間
彼の口からでたのは


ユピー「すげェな、お前ら」


いままで散々彼をいたぶり、追い詰めた敵への素直な賞賛でした。


うーんなんかもう…さあ、蟻のほうが格好いいってどういうことよ

人間に手を差し出す王に、それを無視していきなり攻撃するネテロとか、
人間を守ろうと頭を下げるピトーに、そんなの関係ねえとキレるゴンとか、
極めつけは大勢で自分をチマチマいたぶったはずの人間に対して敬意を払うユピーって

結局のところ、彼らはただ純粋であるだけなのかもしれませんね。




【最終回】『バリハケン』

先週まろんたんとの関係をクリアにさせた時点でそろそろ終わりなのかなあという
予想はしていたのですが、まさかすぐ次が最終回とか本当に現実は残酷ですね。

まあ派遣のネタとかも微妙にマンネリ化してきた感じもあったので
これ以上グダグダするよりは関係を清算させてスッキリさせたのは良かったと思うし
最終回の展開も個人的には満足いく内容でよかったと思いました。


鈴木先生、お疲れ様でした!




- - - - - - - - - -




今週は以上。

てか来週からはもう新年号なのか…時の経つのは早いなあ。


新年1号より始まるのは「暗闇にドッキリ」の加地先生の描くサッカー漫画、
2号からはおそらく新人で死んだ魚のような眼をしたバスケット漫画、
そして3号からは西先生の描く黒いロージー…じゃなかった、サスペンス漫画。


………


うーん、どれも生き残れる気がしねえ…


ベテランの澤田先生や鈴木先生を打ち切ってまで連載する価値のある作品なのか、
読んで見なければわかりませんが今のところ期待値はマイナス方向に偏り気味。

そしてついに次回予告にすら出てこなくなった「D.Gray-man」は一体どこに行くのか。


それでは。




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0