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週刊少年ジャンプ33号感想 [WJ感想2008]


主観的視点は客観的事実を超える@常磐です


成り行きでPSPを買ったついでに、かねてから気になっていた『無限回廊』を買ってみました。
始めは「あーなるほど、こう動かすのか」と比較的ノンキにやっていたのですが。


何これ難しいよ?


基本問題の時点ですでにキャスト(人間)落としまくりの画面外飛ばしまくり。
あちらの穴を回避すればこちらの裂け目が間に合わず、
こちらの道をつなげれば、いつの間にかジャンプ台に当たって元の場所へ。

ちっとも先に進めない状況に早くも投げそうです。


そんな暑さで忍耐力も減少気味の今週のジャンプ感想です。
今回は珍しくジャンプ感想の方が速く書きあがったんでこちらから先にアップ。
つーかギアス感想無駄に長すぎて書き直してたら終わんねえ…_| ̄|○




■■■週刊少年ジャンプ33号感想■■■


【巻頭カラー】『BLEACH』

■巻頭カラー

夏の海を背景に、別荘を借りてひと夏のリゾート。
一護とルキアの見つめる先にいるのは我ら読者かそれとも久保師匠か。

意外にマユリあたりが嫌~な顔して「日焼けは肌に毒なんダヨ」とか言ってたりしてw



■織姫の想いと彼らの戦い

長い回想が終わり、これからようやっと本題の空座町編(仮称)。
いつの間にやらルキアも復活し恋次チャドも合流、各自思い思いにオサレなセリフを
叫びながらのザコ一掃して主人公の露払い、と至っていつものブリーチに戻りました。

てか過去編の方が登場人物が多かったのにもかかわらず上手くまとめていたのに
なんで現代編に戻ったとたんにこんなにごちゃごちゃし始まってしまうんだろうなぁ……謎だ。
というわけで、ちょっと過去編と現代編の違いを考えてみました。


【過去編】
物語が過去の一点に絞られているため、最終的なまとまりどころがハッキリしている。
登場人物は多いが、各自役割を決めて勝手な個人行動はしない。
周囲の迷惑になるようなオサレ技は極力控えて、基本体術と鬼道のみで対応。


【現代編】
物語の行き着く先どころか目の前の目的すらも見失いがちの状況。
登場人物はそれ程多くないが、各自バラバラになって行動し、1対1の対決を好む。
いかにしてオサレをアップするかを目的として、意味のない技の応酬を行う。


…まあ、ちょっとうがった見方になったかもしれないけど、こんな感じですかね。

オサレの概念がなかった過去編とオサレが基本の現代編とでは比べる方がおかしいのかも
しれませんが、過去編のエッセンスを少しでも現代編に持ってきてくれれば
かつての毎週毎週同じような攻防の繰り返しバトルにはならないと思うのですよ。

せっかく過去編でストーリーテリングのリハビリをしたのだから、今度のウルキオラ戦では
ぜひともスピーディなバトルを展開してくれることを期待しています。




『ONE PIECE』



今週は作者取材のため休載です。


一番盛り上がっているときのこの休みは痛い…。
でもさすがに多少は休まないと過労死しそうな気もするしなぁ…。

何気に最近のジャンプはワンピを読んだ勢いで読んでいるところもあるわけで。
そのせいか今週のジャンプはえらく薄味の印象でした。




『NARUTO』

■サスケの写輪眼

初めは相手が使った忍術をすべてコピー出来るだけの能力だったはずが、
いつの間にやら「全ての術の本質を見抜く」だの「幻術の上位互換」だのといった
どんどん新しい設定が増えてきて、

そして今度は幻術で相手の意思を奪って自白させるときたか。

なんだかもう某ギアス並みの厨設定の能力になってきたな。
いや普通に同じ相手に何度も使えそうだからそれ以上の厨設定か…

いくらなんでも万能過ぎやしませんかね、その目。



■暗号解読難航中

さて、読者が脱力するような方法で何とかジライヤの残した暗号を文章化したナルトたち。
解けたはいいもののそれの意味する内容がわからず、とりあえず一緒だったガマ仙人に
どういう意味かを聞こう、というのが先週までの流れ。

で、それを見たガマ仙人の回答は…


ガマ仙人「分からん
       これだけじゃあまだ漠然としすぎじゃ」


結局わかんないのかよ!!


ああもうここまで引っ張っていて成果ゼロとかどんだけ…!
まあ確かに「ほんものはいない」なんてどうでもいい内容が書かれていたとは
さすがのガマ仙人も思わなかったんだろうけど…

せめて憶測でもいいから対策を立てて相手の奇襲に備えるのが専決だろうと。
とりあえずやつらがナルトの持つ九尾を狙っていることは確かなんだし。



■暗号の意味

それにしてもここまで引っ張って、結局「ほんものはいない」に言葉通り以外の意味が
なかったらどうしよう。


~対ペイン戦~

ナルト「な、なんだ、ペインが変なやつらに分かれたってばよ!」
シカマル「倒しても生き返ってきたらキリがねえ!
      本体はどこだ!?」

ナルト「くっそー、こうなったら全部俺の風遁螺旋丸で全員…」
シカマル「いやまて、ここに本物がいなければ意味がない!
      ん? 本物…ほんもの!?
      …はっ、そうか分かったぞ暗号の意味が!」

ナルト「何の話だってばよ!?」
シカマル「バカ! ジライヤ様の残した暗号だよ!」
ナルト「あっ『ほんものはいない』!」
シカマル「ああ、つまり本体はここにはいない!」
ナルト「さすがだってばよシカマル!」

カカシ「大したヤツだ…」
ツナデ「大したヤツだ…」
ガマ仙人「………」


もしこんな展開になったら脱力を通り越して泣けてくるぞさすがに。



■検証作業はまだ続く

さて、間近にペインが迫っていることも知らずに、のんびりと暗号を解読したのち保留し、
検死の結果は早くても1週間後、尋問もどうやら進んでないらしい。
いや本当にね…


お前らどこまで緊張感がないんだ!


あまりの情報放置ぶりにさすがにジライヤがかわいそうになってきました。



■妙木山で修行

そして主人公はついに師匠の師匠、ガマ仙人と修行のやり直し。
ハッキリ言ってジライヤに受けた1部から2部までの間の修行で一切成長しなかったナルトに
その師匠が改めて修行したところで焼け石に水という気もしなくもないですが。

とりあえずこれによりペインの木の葉襲撃の際に、ナルトが里にいない状況と
なることは確定したようです。


つまり、シカマルやカカシなど木の葉のメンバーがペインにやられて大ピンチのところを、
修行を終えて合流したナルトがガマ仙人から教わったすさまじい必殺技
ジライヤの暗号なんかものともしないでペインを倒すということですね!


はあ…




『こちら葛飾区亀有公園前派出所』

■ご好評に付き今度はパンダ

好評だったんだ…

まあ下手に崩れたきったキャラの顔を見るよりは
いっそパンダ一色のほうが目に優しいかもしれませんね…。



■誰が誰だかわからない

いやもちろんそのための「パンダ」なわけだけれど。
見ている読者もろくに誰が誰だかわからないというのはどうかと。

かろうじてわかるはずの主役でさえ、ともすれば他のキャラに埋もれる始末。

これ一体どうしろと。



■オチはジョディ

オチは勝手に「中身は纏」だと思い込んだ両津が、実は彼女は当日休みだったと知り
パンダ週間が終わった後も纏に怯える両さんで終了。

纏じゃない=幽霊という思考回路もよく分かりませんが、
明らかに普通の状態での纏に怯えるようなキャラじゃないだろう両津…


あと、「婦警を代表してのおしおきよ!」って
今回の話で両さんは何か婦警たちに対して失礼なことをしてましたっけ?

むしろ勝手に女子に混ざろうとする男パンダをより分けて、婦警に危険がないように
気を配っていたところしか見えなかったのですが。




『D.Gray-man』

■少年時代のアレン

あまりにイメージが現在と違いすぎて、回想終了までアレンだとは思えませんでした。
髪の色が変わるだけでもずいぶんと印象が変わるものですね。



■ようやく14番目の話

本当は出合った時点で終わっててもよかったものを、
教団に戻って、教団が襲撃されて、教団が自滅して、とそのたびに延び延びになっていた
アレンの過去と14番目の謎。

もしかしたら今回もまた何か邪魔が入って延びるのかと不安でしたが、
ようやく条件がそろい、彼の謎が明らかになるようです。


で、その真実とは――


14番目とはノアを裏切ったノアの一族の一人
その男(?)には血を分けた実の兄がおり、それが「マナ」だった。
「マナ」は14番目が千年伯爵に殺されるまでずっと傍にいたらしい。

14番目はいつか「マナ」の元にのもとに帰ってくると約束し、
それまで「マナ」を見守る役目をクロスに与えた。
そしてその約束どおり「マナ」の元にのもとに帰ってきたのがアレン=ウォーカー。
つまりアレンこそが「帰ってきた14番目」であるとクロスは断定した。


うーん、何かもうよく分からなくなってきた。
ついでに言うとアレン自身が「14番目」なのではなく、アレンの中に14番目の記憶が
移植されており、彼が現世に復活するための宿主となっているらしい。

えー、つまり、ティキの人間バージョンみたいなものか?


いずれにせよアレンまたはアレンの中の「何か」が
ノアの一族の一人「14番目」であることは間違いないようです。

そのうちアレンの額にも聖痕が現れて顔が黒くなったりするんですかね。



■クロスの真意

それにしても今回一番解せないのがクロス。

いくら千年伯爵を裏切ったとはいえ、ノアの一族の一人と内通した上に
その復活を見守るとはエクソシストとしてはどうかと。

てかそこまでわかっていながら、どうしてアレンが「マナ」をアクマにするまで放置し、
あまつさえ彼をエクソシストとして育てるなんて、一体どういう神経をしているのか。

「14番目」よりもそっちの方がよっぽど気にかかります。




『ぬらりひょんの孫』

■ようやく本格稼動?

色々あって、ようやく「3代目」としての自覚を持ったリクオ君。

てっきりみんな喜ぶかと思えば、意外にあっさりと流された決意宣言でした。
特におじいちゃんとかあんまり喜んでないよね。



■清継くんのプレゼント

もういろんなサイトで清継クンの「いい人」っぷりは説明されてはおりますが、
今回もまた彼の好意の空回りがかわいかったです。


しかし「呪い人形」のブランドって一体…


ま、まあ、もしかしたら来週あたりあの人形が彼女を守るかもしれないしね!



■紫鏡登場

ジャンプでは久しぶりのホラーらしい展開。
ムヒョやぬーべーとはまた違った筆遣いによる妖怪描写が浮世絵っぽくて素敵。

毛筆の筆遣いに高橋陽介的世界観をかもし出しつつも、個人的にはサンデーの「鬼切丸」
近い印象を受けました。

あれはあれで主人公が悲しくていい話だったよなー。
途中から結城の「鬼落とし」関連が長引いてて読むのやめちゃったけど。
彼は人間になれたのだろうか。


閑話休題。


しかし絵は上手いけれどもいまいち話の方向性が掴みづらいのこの作品。
このままぬーべー的路線で行くつもりなんでしょうかね。




『ダブルアーツ』

■シスター・ハイネの最後の治療

シスターとしての治療の結果、ついに発病し完全消滅を待つばかりのシスター・ハイネ。
覚悟を決めたはずの彼女の最後のあがきが胸に痛い。


ハイネ「ウチ自分の描いた絵もみんな捨ててもうたんや
     じゃあウチが消えたらもう何も残らへんの…?
    ”画家を目指していたハイネ”は
    もうどこにもおらへんなってまうの!?」


しかしこんな仕事を選んだからにはトロイで死ぬことの意味をわかっているはずなのに
最後の治療で「助けて」とあがくというのはどうなんだろう。

想像と現実とのあまりのギャップに絶望したということだろうか。



■手繋ぎ鬼、増える

そんな彼女の恐慌現場に間一髪で間に合って、
唯一の希望、キリと手を繋ぐ運命を共有することとなったシスター・ハイネ。

てかここまで来たらもういっそ皆で手をつなぎ合えば
みんなフレアで力みなぎって世界が幸せになれるんじゃね?




『魔人探偵脳噛ネウロ』

■ジェニュインがビラ様に

ふくよかな胸にプリンを乗せて食わせてやるから働けというのですね、分かります。



■ドS対決

今回のジェニュインを見ても、ネウロのS度に勝てるとは思えないのが不思議なところ。
てか実のところ初登場時から彼女にはS性よりもM性の方が強く感じられるんですがね。

ネウロを虐げている姿よりも、ネウロの足元に火様づいて「もっと!もっと!」と
ねだっている姿の方が似合いそうな気がするのは気のせいか。

てか直接対決で彼女がシックスよりもネウロの方により強いS性を認めたら、
その時点でシックスを捨ててネウロの元に走りそうな気がする。


むしろそっちの展開を期待。



■葛西さんは常識人

そしてこっちは初登場時から徹っちゃんを殺さなかったり、
さりげなく五本指全員のサポートをしたりと何気に常識人の印象をうける葛西さん。


ジェニュイン「実は…「シックス」もものすごくドSでいらっしゃるわ」
葛西「よ―――――く知ってますが」


変態ばかりの血族の中、一人気苦労の耐えなさそうな葛西さん。
たまには血族関係なくこっそり放火してそのストレスを発散していたりして。



■等々力&石塚コンビ

体調不良で一時戦線離脱した笹塚の代わりにやってきたのは等々力&石塚コンビ。
最初から最後まで腰が引けている石塚を首根っこひっ捕まえて何とか操作を続ける2人。

しかし何でこの2人なんだ…?


前回の人気投票の組織票に悪意で報いようとする松井先生なりのお茶目でしょうか。




【最終回】『サムライうさぎ』

■終わってしまいました

本来ならば一番メインに来るはずだった講武館との戦いを前に終了という
容赦のない打ち切りっぷりに久しぶりにジャンプの本気を見たような気がします。
まあ赤丸で特別編(完結編)があるらしいので完全な最終回ではないですが。


もともとは武家社会の不条理と戦いながらも、家庭では無邪気な妻に癒され
剣一本を支えに強く生きていく夫婦の姿を描くほのぼの時代劇漫画…


だったはずが


いつの間にやら理不尽すぎる理屈を押し付けてくる武士団に絡まれ、
「礼」のためなら「儀」すら尽くさぬ侍どもに道場の内外を蹂躙され、
気付けばなぜか真剣勝負が始まって、

野良武士やら怪力小僧などおよそサムライと関係ないだろうヤツらまで登場してきて
テニス様ばりのトンデモ剣技バトルを繰り広げる剣術バトル時代劇


になろうとは、一体誰が予想しただろうか。


まあとりあえずラストに夫婦愛が描けてよかったと思いました。
先週ラストの2ページは思い出として大切に保管します(コミックス買え)



- - - - - - - - - -



今週は以上。


やっぱりワンピがないといまいち盛り上がらないなー。
まあ次回は巻頭カラーだから多少の休載は仕方ない、許そう(何様だ)。

さてこれが終わったら忘れないうちにギアス感想を仕上げなければ…


それでは。



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XYZ

>ナルト
読んでて思ったツッコミがほぼ全部常磐さんに言われててちょっと嬉しかったり
(ああ、やっぱ普通はそう思うよね。と)

それにしても
チーム鷹の連中が空気過ぎるのはどうにかならんのでしょうかね
来週「俺一人でやる、お前等は下がってろ」とかサスケが言い出すのが幻視できる不思議!

>ハッキリ言ってジライヤに受けた1部から2部~~
ナルトはそれ以外にも
あの影分身ドーピング修行しても、欠片も成長してないですしね
角都戦の再来になりそうです……
by XYZ (2008-07-15 07:38) 

常磐

コメントありがとうゴザイマシタ。

>チーム鷹
八尾は間違いなく新生サスケのカマセとして使われるんでしょうね…。
前回の暁襲撃だって結局サスケ以外のメンバーが何してたかなんて
ろくに思い出せませんし…

>影分身ドーピング修行
ああ、そんなのもありましたねw
とりあえず成長よりも退行著しいナルトなら、ちょっとの成長でも
読者は「成長した!」と思ってくれるだろうにそれすらもないし…

せめてジライヤの暗号にもう一ひねりあることを祈ります。
by 常磐 (2008-07-15 22:51) 

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