SSブログ

週刊少年ジャンプ38号感想 [WJ感想2019]


10連休終了@常磐です。


ワンピーススタンピード見てきたよ


こういうのが見たかった


という展開のオンパレードでもう大興奮。

オールスター全員集結!全編ノンストップのアクション全振り!
ワクワクの海上戦に敵味方入り乱れての空中戦とガチガチの地上戦!
ストーリーはシンプルに緩急なんていらねえとにかくアクションもってこい
10分に一本は山場を用意しろ観客を休ませるな最後まで走り抜け!

そんなスタッフの声が聞こえた(幻聴)、この夏見た中で最高の映画でした。
ストロングもゴールドもゼットも見たけど個人的にはこれが一番だったかな。

ストーリーがシンプル過ぎという声もあるそうですが、核となる敵キャラの動機や
オタカラの正体など重要事項に関してはきちんと一本芯が通っていたので
その辺は全然気にならなかったかな・・・。

プロメアでもそうですが、こういう全編クライマックス感のあるアクション映画は
何度でも見に行きたくなる中毒性がありますね。その分見る側にもついていくだけの
体力が必要になりますが、本来のターゲットである小中高生なら問題ないし。
(むしろそっちは何度も見に行くための予算がないか、悩ましい)

唯一弱点的なものを上げるとするなら、大量のキャラが殆ど何の説明もなしに
どんどん出てくるので、ワンピを知らない人(・・・はさすがに映画に行かないか)
序盤しか知らない人(最低でもシャボンティ~インペルダウン~戦争編は必修)
ちょっとついていけないかな、というところですかね。


特典変わるころもう一回行く予定、今週のジャンプ感想です。




■■■週刊少年ジャンプ38号感想■■


【巻頭カラー】『約束のネバーランド』

■ギーラン襲撃

襲撃前の平和な光景を見ると、食人以外は至って普通なんだよなああの世界。
もちろん貴族とかもある階級社会だし貴族同士の小競り合いも多そうだけど
国同士の大きな争いもなく庶民派比較的平和な世界で生きている。

ただその状態を維持するためには「人間の肉を食う」ことが絶対条件だから
それを安定して供給するためには「人間農園」が絶対必要だから
食用児である彼らとは決定的に相いれない存在だというだけで。

もちろん全員がムジカのようになればその「絶対に必要」はなくなるけど
今まで普通に人の肉食って美味しい美味しい言ってたやつらがそう簡単に
手放すわけがないじゃんねー。現にムジカの仲間ですら食いたそうにしてたのに。

だとしたらもう徹底的に敵として相手を叩き潰そうとするノーマンたちの方が
搦め手を使って争いを避けようとするエマよりも潔く感じちゃうんだよな。

まあこの作品のタイトルが「ネバーランド」である以上、固定観念や常識に囚われた
大人の意見よりも、感情と願いで全てを手に入れようとする子供の意見の方が
正しいとされるのだろう。それはそれでいいと思う。




『鬼滅の刃』

■痣発現の代償

柱会議で示されたもののここまでずっと隠されてましたが・・・そうか・・・寿命か・・・

てか「発現してから〇年」ではなく「最大で25歳まで」なんですね。
ということは早く発現すればするほどいいのか、無一郎くん(14歳)やったね!
逆に発現した時点ですでに25を超えてたら数時間以内で死亡とかやっべえな!
あ、発現できそうだな~ちょっと試してみよう・・・ってことすらできないってことかよ!

とはいえ死ななかった例もあるらしいし(おそらくは最初の日の呼吸の剣士)
今痣発現しなければこのまま黒死牟に殺されるだけなのだから
彼らにためらう理由などない、トップであるお館様でさえ身体を張ってるんだから。

しかしそうすると岩柱の命はいろんな意味で風前の灯火。
オマケに風柱までもが痣発現しちゃって…あれこの人いくつだっけ、大丈夫な年齢?
いずれにせよこのペースでは無惨様に着くまでに一体どれだけ死ぬかわからんぞ。

大体無惨様さえ倒せればこの黒死牟含めて鬼全員消滅するんだよね?
だったらせめて今鬼の視界から外れている無一郎と玄哉は、助けたい気持ちを
ぐっとこらえて無惨を探しに行った方がいいような・・・あの怪我じゃ難しいか。



■黒死牟の思想

あーなるほど、猗窩座のアレは黒死牟の思想に影響されたものだったのか。
確かに彼も武人ではあったけど、強さは「大切なものを守れ」ればそれでいい
って感じで、そんなに「至高の強さを目指す!」って感じじゃなかったしね。

いやでも確かに黒死牟の言いたいこともわかるよ。
一人の人間が自分の代だけで強さや技術を極めることはとてもできない。
弟子に継承したとしても自分の思いが全て伝わるわけではないし。

というか武人や職人や創作家としては、できるものなら自分で完成させたいよな。
かの葛飾北斎なんて死ぬギリギリまで絵を描いてて「あと10年自分に時間が
あれば神の領域に行ける」
なんて言ってたらしいですし。

鬼になれば肉体の衰えも脳の衰えもなくなるから全盛期を永遠に続けられるし
時間をかけて磨き上げることで人だった頃の全盛期を超えることもできる。
ただしそれを維持するためには人を食べ続けなければいけない、と。

その一点がある限り鬼殺隊の面々は鬼を許さないし鬼になりたいとも思わない。
鍛え上げられた肉体と研鑽を積んだ技能、試行錯誤の末生まれた技術が
己の命とともに消えようとも鬼を滅することができればそれでいい。

てか最初の鬼が無惨様というクズじゃなければもうちょっと上手い生き方(?)も
あったんじゃないかなあ。まあでも無惨様に誘われて鬼になったやつらは
みんなどこかしら無惨様に似てクズいところがあったからそんなものかもね。




『ONE PIECE』

■キビキビ無双

おたまちゃんの能力予想以上に強力だな…まさか能力者にも効くとは。
時間制限とかあるんですかね、下手すりゃスマイルよりもやばい武器になるぞ。

映画スタンピードで痛感したのは、そろそろ純粋な力比べも限界が来てるなあと。
実際物語で一番活躍してたのはシャンブルズやネガティブホロウだったし
自然系もサポートメインの方が輝いてた。あとはきちんと策略を練れるヤツ。

今週のカイドウvsビッグマムの戦いを見ててもここにルフィが割って入るスキが
あるとは思えないもん。今はもちろんこの先もさ。

いっそ今回のおたまの能力で一時的にでもカイドウを服従させてしまえば・・・
いやそれはさすがにないか。



■で、宣戦布告マダー?

ところで映画で懐かしくなって久しぶりにシャボンティ~戦争編まで読み返したんですが、
やっぱりこの辺すげえ面白いわ。めちゃくちゃテンポいいし何より展開が早い。
そして1ページあたりの情報量が凄い。これ週刊連載でやってたとか信じられない。

てか最近のと見比べて思うのは、たぶんこの頃は構想の2割程度しか描けなかった
んじゃないかなあと。本当はキャラ一人一人に焦点を当てて描きたかったけど
そこをぐっとこらえてコアな部分だけを濃密に描写したのかな、と。

今は何というか・・・描きたいことぜーんぶ描いている印象。
いや尾田先生の中にはもっともっと多くの構想があってこれでもかなり削っている
方なのかもしれないが、インペルダウンの詰め込み急展開を見返してからだと
どうにものんびりやりすぎてるような感じでなあ・・・。

それでもちゃんと1話1話に山場を用意してテンポが悪くないように作っているのは
さすがは尾田先生だと感心しきりなのですが、いかんせん早く全面対決が見たいと
思っているこちらとしてうずうずしっぱなしで・・・


ああもう…本当に・・・ねえ、まだなの?ねえってばー!?




『Dr.STONE』

こういう時やはり原始人組は頼もしいな!

ソユーズくんはカセキやクロムとかとは違った天才なんですかね。
見た目は頭首様に似ているらしいし・・・いよいよ反撃編が楽しみだ。

あと今回は海底の作画が素晴らしいと思いました。
なんかもうすごいのが当たり前になって今更感動とかするまでもないけど
その「するまでもない」って事実に感動しますわ。




『僕のヒーローアカデミア』

一体何が原因で始まった戦いなのか、何でこんなことになっているのか
彼らは一体何がしたかったのか、そこまで深く読み込んでない自分には
詳しいことは全く分からなかったけど


ラストの見開きにスゲーワクワクしたからもうなんでもいいや


本当に堀越先生って敵陣営描いてる時が一番楽しそうだよね。



『ハイキュー!』

■高さこそが正義

だからちっちゃい奴はそこは諦めて、小さいからこそできる武器を使って戦うってのが
セオリーなんだろうが、そこ「も」諦めないのが日向なんだよな、ってお話。

もちろんこれは日向一人でできる芸当ではない、日向の全力ジャンプにミリ単位で
合わせてくれる影山という男がいるからできる技。でもやっぱり日向でしかできない技。

あらためてこの烏野変人コンビ怖いな。
主人公サイドで良かったわ本当、勝てる気がしねえ。




『呪術廻戦』

最強、散る(散らない)


過去編の残念なところは、少なくとも生死に関しては結果が分かり切っていると
いうところなんですよね。だから五条も死なないし夏油も死なない。
天元様もきちんと存在してるのがわかってるから彼女も死なない。

唯一現在の生死がわからないのが伏黒父だけど、別にどっちでもいいしな。




『チェンソーマン』

■ぞんびはごちそう

前回ラストで本拠地に大量にゾンビをまかれて大ピンチ!と思いきや
公安サイドの悪魔や魔人に食い殺されるだけのただのランチタイムとなりました。

それにしてもサメの魔人のB級映画感に笑うw
暴力の魔人は名前とは裏腹にかなり理性的で紳士っぽいし
蜘蛛の悪魔は顔のジッパー(?)以外はなかなかセクシーな体つきだし
そして何より天使の悪魔が私の好みにドストライク。

しかし「天使」で「悪魔」ってまるでメガテンみたいな世界観ですね。
メガテンでは神も悪魔も天使も「人に畏れられる存在」として便宜上「悪魔」と
つけられているわけですが、ここにいる彼らもそういうものなのかなあ。

よく考えれば「悪意」とか「永遠」とか「未来」とか実体のないものも結構いるしなあ。
「銃」だって銃そのものというよりも「銃に対する畏れ」みたいなものなのかも。



■幽霊復活

そして姫野パイセンの忘れ形見(違)とまさかの再会。
パイセンのすべてを喰っておきながらあっさりやられた上に敵の手駒になるとか
プライドも節操もねーんだなこの悪魔、いや悪魔だった。

「未来」の悪魔を右目に宿しての最初の戦いにふさわしい相手じゃないですか。
頑張れアキ君、ろくでもない未来のために。




『アクタージュ』

■がんばれ千世子

千世子の演技は鬼気迫るものがあって、それを受けてさらに煽る
阿頼耶や黒山監督も大概イカれていて・・・いやーなかなか面白くなってきた。

次はこれを受けて夜凪が発奮してプッツンしてはっちゃけて
さらにそれを見た千世子が切れるんでしょ。
もちろん阿頼耶と王賀美だってイカレてくれなきゃ面白くない。

最終的には狂人4人の舞台が繰り広げられることになることは確実なんだけど
やべーな、どうなるか想像できない、楽しみすぎる。




- - - - - - - - - -


今週は以上。


楽しくて退屈な連休も終わって、明日からは原稿ラストスパートですよ。
前回よりも時間がないのにページ数増えてしまったので・・・ちょっと頑張ります。


それでは。





nice!(0)  コメント(2) 

nice! 0

コメント 2

真馬流

常磐様、暑中お見舞い申し上げます

それにしても本当に暑いですね(汗 日差しがなかったらなかったで湿度が半端ない・・・そして家のエアコンは五月蝿い(泣

>約束のネバーランド
ノウマを食べたノウスが女体化(笑)しなかった理由はやはり『量』の問題という事でしょうかね?

>鬼滅の刃
これだけ各々で奮闘している以上、もうこの面子で紙一重の差で勝利を捥ぎ取ってほしい気持ちでいっぱいなわけですがやっぱり炭治郎なんだろうなあ・・・。

>ハイキュー!!
これこそ『希望』って感じですよね
ただそこにいるという事実だけでも人を奮い立たせる。

>最後の西遊記
前作(無刀)が特に惜しまれなかったことで(決して良いことではないのですが)真っ白な状態で今作をスタートできたというのに「もっと環境に恵まれてれば」「もっと編集が有能だったら」等、色々と面倒な庇護意見が増えてしまったのが個人的には気掛かりですね。

by 真馬流 (2019-08-22 20:14) 

常磐

ありがとうございます。
最近微妙に涼しくなったけど湿度は高いからエアコンフル稼働なんですが
なまじ涼しくなったせいで利きが悪くて困ってます。

>ネバラン
実際彼ら数百年単位で行きますしね、人間なら数世代かかる生物的変化を
一代で達成してしまうんでしょう。

>鬼滅
日の呼吸の初代を知っているのは黒死牟くらいですしね
(無惨様に聞いても応えてくれるとは思えない)
せめてそこを聞くまでは死なないかと

>ハイキュー
影山の、チームメイトの協力がないと輝けない、
スポーツ漫画の主人公としては異端な方かもしれませんが
だからこそずっと光属性でいられるのかもしれませんね

>西遊記
そういえば感想書いてなかった。
やはり展開の遅さと目的の見えなさが問題だったかなと。
同時期あるいは後輩の新連載組もほとんどそれで失敗してますし。
自分の考えた設定を説明したい気持ちはわかりますがねえ…


コメントありがとうございました。
by 常磐 (2019-08-26 22:58) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。