週刊少年ジャンプ3・4号感想

ジャンプフェスタ２０１１に行ってきました＠常磐です。


初日の半分だけしか行けませんでしたが、原画はたっぷりと見られたんで満足。
てか今回結構原画展混んでたな…昨年まではステージやイベントに人が集まっていて
原画展は比較的空いている印象があったんですが、今年はずっと人だかりが出来てたし。

今年はブリーチ１０周年記念企画ということで、ブリーチ関連のイラストが多め。
特に久保先生渾身（？）の巨大絵一筆描きが迫力があってすごかったです。
幸いにもこれだけは写真撮影がおｋだったので、ここぞとばかりに写メってきた。


　


他にも２０１０年ジャンプ背表紙「繋がるイラスト」をまとめたのも展示されてました。
一護に始まり一護に終わる、現世組に護廷十三隊に十刃にその部下に十刃落ちに
仮面の軍勢と、本当にオールキャラ勢ぞろいのイラストだったのにはびっくり。
スペースの都合からか本当に小さくしか描かれてないキャラいたけど、極端に省略されている
絵でも何のキャラだかすぐに分かるのは素直にすごいと思いました。

あとライトウィングの原画の前で中学生くらいの男子２名が「これ結構好き」「迫力あるよね」と
言っているのを聞いて少しうれしい気持ちになったのもつかの間、ジャンフェス開催直前に
打ち切りになったサイレンやSWOTの原画は一枚もないことに気づいて哀しくなってみたり。

しかし最近はデジ絵全盛とか言われてますけど、やっぱり生で見るにはアナログが至高だね。
白黒原稿なんてホワイト修正に塗りムラ、トーンのでこぼこなんかもあって決して「美しい」訳では
ないんだけど、それも含めて一つの作品として完成して気がするもん。もう超興奮した。

改めて週刊作家は化け物だと感じた、今週のジャンプ感想です。

■■■週刊少年ジャンプ3・4号感想■■■

【巻頭カラー】『トリコ』

■巻頭カラー

アニメ化決定、かつ巻頭カラーのトリコを差し置いてルフィがフロントかよ！
…と思ったら折り込みの向こうにはジャンプオールスターが集合しておりました。
ああこれは年末恒例の集合表紙かと思いつつ見てみると、いやこれがなかなか興味深い。

「弱肉強食」をうたっておきながら、もうすでに食事を始めているルフィとトリコに
余裕の表情で軽くかわす一護やリボーンや銀さんや両津、その背後で真面目にマンモスに
戦いを挑んでいるサイシューにボッスンにリクオにナルトがいて（多分ナルトはノリで参加）、
その脇でマイペースにキノコを採集する黒子とめだかにすでに満腹状態のいぬまるくん、
更に奥では、なぜか自生している謎のワタアメを食うハデス先生にリヒト君にスミオ君…。

…うまく言えませんが、実に今のジャンプのサバイバル模様を表す画だと感じました。



■小松の包丁

小松の包丁を周囲が褒めれば褒めるほど、そしてその使い手である小松自身をも
セツ婆などの伝説的料理人と同等だと持ち上げれば持ち上げるほど、
ほんの些細なミスでその稀有な包丁をダメにしたシーンが思い浮かんで複雑な気分に。

…そういえばあの時、炊き立てご飯に大量の体液を垂れ流してたっけ…。

てか本当に最近、必要以上に小松が持ち上げられている気がしてどうにも落ち着きません。
彼はトリコのお荷物で金魚のフンで、食材探しでは適当に驚き役と解説役として働きつつ、
いざ調理が必要な場面になったら輝く程度でいいと思うんだけどなあ。

いや別に小松が嫌いと言うわけではないんですがね。
何かいまいちしっくりこないんですよ、最近の小松の扱われ方が。

『ONE PIECE』

■がんばれサンジ


お前は今、泣いていい。


絶体絶命のピンチをケイミーに助けられたところまでは安心してみてられましたが、
人魚の入江で美女の群れを見たときには、てっきりまたゾロあたりがいい目を見てて
それをサンジが嫉妬する展開かと思ってハラハラしちゃったよ！

戦争編からこっち、このテの展開における尾田っちのサンジいじめは容赦ないからなあ。
その分キメるときはきちんと決めてくれるから別にいいんですけど。
ヘタレでアホで不憫で不運で、そしてときどき頭脳派、そんなサンジを応援しています。

しかし美女に手を引かれただけで人生の終焉を覚悟するとは…
万が一にも告白などされようものなら、本気でその場で死にそうな気がします。

まあとりあえず、夢が叶って良かったね、サンジ。
でもオールブルーは忘れないでね、サンジ。

『BLEACH』

■がんばれチャド

破面編では最初の方にチラッとだけ出てきて数体の十刃落ちを倒したものの
中盤からは一切登場せず、終盤ではもう存在すらしないかのように物語に絡むこともなく
空座町では色モノの座をドン観音寺に奪われ、最後の最後で申し訳程度に数コマ登場。

それでも先週「次はチャドか織姫が狙われる」というセリフでようやく出番がくるかと
思ったら今度は姿すら見せずに失踪かよ！

久保先生…いや師匠はチャドに何か恨みでもあるのでしょうか。
それともワンピにおけるサンジいじりと似たようなもの？

『バクマン。』

よく分からないけど今週はバクマンの全話中で一番面白かったです。

仕事のことがあるとはいえ、純粋に平丸先生の才能に惚れこんで彼を説得しようとする
吉田編集者は素直に格好よかったし、面倒ごとを見るとかまわずにはおられない福田さんの
おせっかい体質も、純粋に平丸さんを応援するサイシューにも久々に好感がもてたし、
一コマしか登場しないものの、天才的直感で居場所を探し当てたエイジもＧＪ。

なにより「蒼樹さんに告白する」ためだけに高級車を二台も乗り捨て、街中を青樹さんの
手を引いて走り、最後は涙ながらに告白する平丸さんの姿は、格好いいのに格好悪くて
常に一生懸命で必死でバカで一途で潔くて…とにかく平丸さんらしくて素敵でした。


だからとりあえず「平丸さんおめでとう」の気持ちはあるのですが、

吉田「今から言うことは嘘偽りない僕の本当の気持ちだ！」
平丸「つまりいつもは嘘偽りだらけ！」
吉田「そこは否定せん！」
平丸「しろよ！」
吉田「君は２～３年に一人の逸材なんだ！」
平丸「１０年とかじゃないのか？」
吉田「ああ、２～３年だうぬぼれるな！」
平丸「そこだけは嘘ついてもいいじゃないか！」

やっぱり平丸さんと吉田氏こそがバクマンのベストカップルだと感じた今週でした。

『家庭教師ヒットマンREBORN!』

■レイプ目クローム

こんなことを書くと変態と罵られそうだったので先週は躊躇したのですが、
見知らぬ男に内臓をいいように弄くられて苦しみに悶え苦しむクロームの姿は…
何と言うか…すごいそそられました。

そして今週、最後の砦である精神までもがＤにいいように弄くられ、
レイプ目のままに男に従うクロームの表情は…ヤバイよこれ、すげえエロい。

久保師匠のリョナとは全く別の、まさに「調教完了」という感じがしてゾクゾクしました。



■鈴木アーデルハイド

しかしアーデルさんは最初の印象とは違い、今ではシモン一の苦労人って感じですね。
きっとジュリーの裏切りが発覚したら真っ先に炎真の盾となってやられるんだろうなあ。

そして相変わらずヒバリさんの安心感は異常。
相手が誰であろうと、絶対負ける気がしないもん。

『エニグマ』

今週でe-testの目的が説明されるかと思いきや、クリスと会長の回想で終わったでござる。
まあでもまだ回想は続きそうなので、テスト合格後の詳細な話は次回に持ち越しかな。

とりあえず今週わかったことをまとめると

• 会長は第２回のテスト参加者
• ちなみに今回は第５回
• 会長は自ら望んでテストに再挑戦した？
• このテストでは参加者に能力を使わせようとしている？
• 第２回ではパスは２つしか集まらなかった
• 会長が２回目にして初めてのテスト合格者

これくらいですかね。

まあまだ次回を見てみないと分からないこともあるような予感がひしひしとしますが、
差し当たってこのテストが始まった際に予想していた「テスト自体は能力者を選別または
能力を覚醒させるためのもので、本当の目的はそのあとにある」というのは違ったかな？

だってもし脱出後に使命なり任務なりがあるのなら再挑戦なんてありえないですしねえ。
いや…でもまてよ、エニグマに「クリスを助けるには再挑戦しかない」と言われたらそうする
しかないし、それを皆に伝えないのも口止めされていると考えれば…？

むう、やっぱりこの辺の判断は次回の脱出後の話を聞いてからにしましょうか。


また、以前から言われていた「パスの場所や入手方法があまりにご都合主義なのは
エニグマがそうなるように仕向けているからだ」という展開予測に関しては、少なくとも
２回目の参加者には当てはまらなかったようですね。

まあその辺もあまりに合格者が少ないことを懸念したエニグマが、参加者に予知能力者を
入れたという考え方も出来そうですが…このあたりも次回待ちかな、やれやれ。


しかしその辺を保留にしてもまだ謎なのは、何でクリスだけが完全な影化（実体なし）を
おこすこともなく写真の中に閉じこもって（逃げ込んで？）いたのかってことですが。
３話目（だったか）を見る限り、他の影化した生徒達は普通に校舎の外を歩いているし。

そして本来の参加者であったはずの「水沢アル」は一体どこに消えたのか。


謎が解明され始めたように見えて、結局謎が増えただけの今週でした。

【読切】『クロガネ』

絵も好みだし、バトル描写も上々、マスコットもかわいいし、話も面白い。
こんなに連載した場合の続きが気になる読切作品は２年前のべるぜ以来かも。

強くなる描写もただ「動体視力がすごい」だけでは終わらせず、
彼の明晰な頭脳と背後の幽霊が佐為よろしく運動能力をサポートしてくれたうえで、
さらに「真っ向から戦うのではなく受け流す剣術」という要素を加えることで、
弱っちい彼が強い敵を倒すことが納得できる論理展開になっていたのが良かったです。

まあ若干、設定にヒカ碁やSWOTを感じて、連載になったらいろいろ言う人も出てきそうですが、
それでも普通に次回が期待できる、なかなか良質な読切作品だと思いました。

よし、アンケ出そうっと。

『四コマＳＰ』

某所の一行感想風に羅列してみる。

• こち亀…△最近オチが弱いよね
• ワンピ…×せめて罪悪感くらい感じてくれサンジ
• ナルト…○あるあるｗ
• ブリーチ…◎マユリさまの「恥ずかしいもの」って何…？
• 銀魂…○社会のゴミとかいわないで
• リボーン…○何だかんだで愛されてるよねザンザス
• トリコ…△もっと危険なものが熟成されてるかと思った
• バクマン…×言えばいいのに
• べるぜ…○ちゃんと掃除する不良もえ
• ぬらり…△身内の育毛剤って、見つけたらどうしていいか悩むよね
• スケット…○浪漫を出すのは卑怯だと思う
• 黒子…△緑間クンを出すのは卑怯だと思う
• めだか…×大体学校の大掃除って１週間前だよね
• 保健室…○久しぶりにハデス先生が死神になった
• いぬまる…◎これですね
  
• エニグマ…○素手でゴミを集めさせられたひいなさんカワイソス
• 動物園…△オチが一瞬何のことかよく分からなかった
• ＬＷ…○個人的には彼の超常能力でやる気にさせて欲しかった、かも

４コマとなると相変わらず久保先生のクオリティが高すぎる。
そして尾田先生、サンジいじりは程々に。

『保健室の死神』

最近は草食系男子が増えてきて、お見合いパーティでも男性より女性参加者の方が
多いと聞きましたが、まあこのテのネタであんまりリアルな恋愛模様やられても困るか。

せっかくこの日にあわせてサンタ姿で呼び出されたと言うのに、ろくな活躍も出来ず
やられる瞬間すら描写してもらえなかった病魔・冬将軍がちょっとかわいそうでした。

音楽CD よつばと(音符記号)組曲「冬将軍」

• アーティスト: 栗コーダーポップスオーケストラ
• 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
• 発売日: 2006/11/22
• メディア: CD

あと何はともあれ、リア充爆発しろ。

『LIGHT WING』

今週の３コマ目は何かのギャグかと思ったら違った。

シアン君の顔のインパクトとかはネウロっぽくて悪くないとは思うのですが、
今週はちょうど（同じく回想シーンで）めだかの球磨川クンの本性が垣間見られて
しまった回でしたからねえ…そっちと比べるといまいちインパクトが薄いというか。

あとは絵のインパクトでどれくらい見せられるかが勝負かな。
今週のあの人のよさそうな監督がドーピングコンソメで巨大化して追撃の巨人となって
ＣＯＯＬ！ＣＯＯＬ！ＣＯＯＬ！と叫びながらシアン君に襲い掛かってきたらアンケ出す。

って、まあそんなことしなくても毎週一応出してはいるんですけどね。
一応中高生のファンもいるようだし、もう少し頑張って欲しい。

- - - - - - - - - -

今週は以上。


合併号で次回の発売は年明けだから、今年のジャンプ感想はこれで終了。

週末の忘年会は楽しかったけれど、酒の勢いかその場のノリでリアル知り合いに
ツイッターのアカウントを教えてしまったのが唯一の失敗か。
まあ別に知られたところで困る相手でもないんだけど、やっぱりちょっと書く内容も
考えなきゃいけないかなーとか思っちゃいますよね。

…と言いつつリボーンの感想はどうなんだ。
っていうか今年最後のジャンプ感想がこれでいいのか。


まあいいか。


それでは。

コメント 4

トリコ
とりあえず包丁の素材シーンでセンｔｙリースープ編のグルメヤクザの方を思い出しました、初登場時はいかにも瞬殺される気がしたのに・・・


バクマン
バクマンの神回ですね！平丸さんがメイン中井は面白い！

ＲＥＢＯＲＮ
＞相手が誰であろうと～
未来編では状況が状況だけにあっさり捕まりましたけどね！

＞何と言うか…すごいそそられました。
・・・護身グッズのカタログ（スタンガン）とか興味ありますか？

とりあえず私は内臓より皮膚がヤバいですが・・・

ＪＦお疲れ様です、更木＆朽木隊長に挟まれてる方の顔がボカシ（それも人が身体はって）るのには・・・ｗ
by ムクロン (2010-12-21 08:39) 

＞BLEACH
あと、10年はやる・・・だと・・・?！

今での引き伸ばしっぷりを前提で考えたら、あまりの絶望感に一瞬意識が飛んだ（汗

＞バクマン。
思えば二週に渡ってグチってしまいましたが、これで安心してクリスマスを迎えられそうです。

＞家庭教師ヒットマンREBORN！
中学生でヘリを操縦できる・・・だと・・・?！（まぁ様になってるから良し！）

＞黒鉄（読み切り）
動物園以来の手応えの予感っ！（発展途上的な意味で）

＞黒子のバスケ
正直、スラムダンクにハマってた世代からするとこの手の「反則ネタ」はそこに至る経緯とか関係なくなんというか・・・生理的に無理です。

＞大掃除de大爆笑4コマ漫画
ぬらりだけメインキャラがボイコットしてる・・・

あと、ギザギザの十円玉は集めたことがないので多いのか少ないのかよくわかりませんでした。

by 真馬流 (2010-12-23 18:55) 

ムクロンさま

>バクマン
ほんに平丸さんはこの作品のオアシスやでぇ。

>リボーン
あ、そんなこともありましたっけねｗ
何か負けたイメージがないんですけど、何気に負けはあるのか。

>JF
もうこの辺すごい人だかりで、全体を写そうとするとどうしても
後ろに下がらなきゃいけなくなっちゃって、結局人の頭も一緒に…。
あ、シロちゃんも格好よかったですよ、ちゃんと。


コメントありがとうございました。
by 常磐 (2010-12-24 22:16) 

>真馬流さま
>ブリーチ
確か一護の親父が活躍するのが次の次のシリーズでしたっけ？
虚園編のラストがそうじゃないとすると、まだ相当先のようですね。

>バクマン。
バクマンが面白いとすごく得した気になれます。
だから今週号はすごいお得な号でした。

>リボーン
草壁さんが中学生だと誰が言った？（藍染サマ風に）

>黒鉄
私は好きなんですけど周囲じゃあまり評判はよろしくないようで。
動物園以来…まあそれくらいの期待ですかね。

>ギザ十
意識的に集めようと思わなくても年に数枚は勝手に手に入るものですし、
小学生から集めているなら30枚はあるはず、と言う意味のギャグですかね。
そう考えると、今回は大石先生にしてはちょっとスベったのかも。

コメントありがとうございました。

by 常磐 (2010-12-24 22:27)