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テニスアニメ感想 #25『青学最強の男<前編>』 [アニメ感想]

今すぐ杉の木を切り倒しに行きたい@常磐です。

そんなオフ会ないかなぁ…(犯罪です)



■■■テニスアニメ感想 #25『青学最強の男<前編>』■■■


■オープニング


スミレ「今そんなことをして大丈夫なのかい?」
手塚「自分のことは自分がよく分かっています」
スミレ「果し合いかい?」
手塚「いえ、ただの試合です」
スミレ「許可するにはそれなりの理由がないと」
手塚「理由なら・・・あります」


そんな感じで始まりました、今週の「テニスの王子様」。
TVシリーズ中一番の傑作、と言われているらしい『青学最強の男』前編です。

テニスの王子様 Vol.7

テニスの王子様 Vol.7

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • 発売日: 2002/07/25
  • メディア: DVD


なお、関西圏の再放送と違いアニマックスでは一話ずつ放送のため、後編はまた来週。


ところで、今週はやけに画が綺麗ですね。
全シーン、ほとんど崩れることがない。
こういうところも含めて、「一番の傑作」と呼ばれるゆえんなのかな。



■オヤジとやりあう越前

いつもどおり、寺のコートでオヤジとやり合う越前親子。
リョーマ渾身のリターンを、親父が逆手で……って、





えっ、『海賊の角笛』!?


かと一瞬期待してしまいましたが、よくよく考えればこのアニメの放映は今から4年前。
『海賊の角笛(バイキングホーン)』なんてあるわけがない。
(でももしかしたら、許斐先生がこれを参考にした可能性はあるかも…)

結局親父が何がしたかったのかは分かりませんが、打ち返せず失敗。
COOLな越前クンは「あほくさ…」と帰ってしまいました。
そして彼がいなくなってから一言。


南次郎「なんにしても早く倒してもらわんとな…
     でないとジジイになっちまうぜ…」


もう現役をやめて数年、すでに体力も技術も下降ラインをたどっているであろう南次郎としては、全盛期とは行かないまでもできるだけ早く倒せるようになって欲しいと思うのでしょう。

逆にリョーマにとっては、南次郎に負けることはもうすでに日常と化しており、「負けて悔しい」という対象にすらなっていないようにも見えます。
とはいえ南次郎以外の相手は、どれも自分の相手になるレベルではない。


マンネリ化する日常。



■コーチ乾

越前に個別指導する
似合いすぎ。


乾「それから…菊丸!」
菊丸「なにかにゃ?」
乾「だまってやれ、うるさい」
菊丸「ほいほ~い」


あ、菊丸の語尾「にゃー」はこのあたりから始まったのか。
そういえば初めの頃と比べて、だいぶ声も高くなっています。
初めの頃のほうがよかったけどなぁ…。



■試合をする理由


手塚「今の越前のテニスは、越前南次郎のコピーにすぎない。
   (中略)かつて越前南次郎は世界に旅立つことで
   自分の才能を開花させた。しかし…今の越前にそれはない…
   このままでは彼はコピーに甘んじるしかない」

スミレ「しかしあれは『南次郎を倒したい』と言ってるぞ
    それだけではダメなのかい」

手塚「はい、今の彼にとってもっとも必要なこと…
    それは、自分の力を目覚めさせること」

スミレ「なぜ今そんな無茶する?都大会は目前なんじゃぞ」
手塚「だからこそ必要なんです…これからの越前にとって…」


先週原作で久しぶりに南次郎の話が出てきたので気になって、
マンガ喫茶で原作を全巻読み返してきました。

そしたらあらびっくり。
原作では「越前南次郎のコピーがどうの…」等の言葉は、
手塚のセリフとしては一片たりとも出てきていませんでした。

確かに、南次郎自身の言葉で「リョーマのテニスはオレのコピー」と彼のコピーテニスを否定的につぶやくシーンは出てきているのですが、手塚自身が「越前南次郎のコピーではダメだ」と言ったことは、原作ではただの一言もないのです。

それどころか現在の原作では、越前南次郎と同様のテニスをするリョーマを
肯定的に評価するようなセリフを吐く手塚。


ちょっと意外でした。



■校舎裏呼び出し

手袋の変わりにボールですか。


手塚「3日後の午後3時に待っている、一人で来い。
    ボールはオレが用意する」


どんな荒野の決闘ですかwwww


って、いや、あー、でもそうか。
この頃のテニス様は普通のテニスをしていたからアレですが、今のテニス様ならまさに
「果し合い」という言葉の良く似合う死合になるかもしれませんからね。

  • とりあえず周辺一体は立ち入り禁止。
  • 強風が手塚に向かって吹き荒れる可能性があるので、当然電車も運休。
  • 照明が落ちてくる危険性もあるので、テニスプレイヤー以外は見学も不可。

というか、隕石が落ちてきたり、火山が噴火し、地球が滅亡する可能性すらありえるので、
国家レベルで試合をやめさせる必要がある
のかも。

なるほど、一見大げさに思えるセリフの中にも、実は深い意味が隠されているのですね!
それがテニヌクオリティ。



■ボールと風呂に入る越前

もしかしてラジオのバスタイムってこの延長線みたいなものなのでしょうか。



■青学テニス部練習中。

1年トリオの「今日なんか人数少なくない?」のセリフを発端に、
レギュラー陣が手塚・越前・そして大石の不在に気づきます。


スミレ「越前は病気で休みだ」
桃城「あいつが病気~?」
菊丸「部長は?」
スミレ「病気だ」
河村「大石は?」
スミレ「…病気だ」


スミレちゃん、隠すつもりないだろ。

そして、それを聞いた乾


乾「何か陰謀めいたニオイがするな」
不二「テニスで『陰謀』って何さ?」
海堂「目障りな奴は潰すとか」
不二「…なんだか穏やかじゃないね」


…まあ状況的には間違っていませんね。

結局のところ、手塚は越前を叩きのめすためにゲームに誘ったのですから。
相手によってはそれで潰されてもおかしくはないわけで。

まー越前クンがその程度のことでいちいち凹むようなヤツだったら、
ここまでCOOOOOOOLとは言われなかったでしょうな。



■井上登場

リョーマに必要なこと。
つまり次週への伏線。



■試合開始


手塚「始めるか」
越前「いいっすよ…」


手塚部長の顔が怖いです。

越前クンが軽口と憎まれ口で挑発するタイプなら、
手塚部長は無言で睨んで相手を威嚇するタイプといったところか。

どっちにしても中学生のやることじゃねーw



■手塚問答


手塚「越前…お前はなぜテニスをする…なぜだ…なぜだ!」
越前「オレには倒したいヤツがいる」
手塚「倒したいものを倒すためにだけにテニスをする……
    それだけでいいのか、越前!」

越前「どういうことっすか!?」
手塚「そのあと、お前に残るものは何だ?」
越前「・・・・・・」
手塚「倒した後、お前はどうするんだ、その後お前に残るものは何だ?」

越前「先のことより今は、目の前の敵っスよ!!」


そんなこと聞かれても。
何か禅問答じみたこと言ってるな~、手塚部長。

「倒したい相手がいるからテニスをする」って意外と納得できる理由じゃね?
「何が残る?」って聞かれても…難しい質問だなぁ。


むしろ手塚部長、アンタはどーなんだ、と聞きたい。



■俺を倒してみろ

医者に止められたはずの伝家の宝刀、零式ドロップを見せる手塚。


手塚「越前…俺を倒してみろ」
越前「…へへっ」


つまり「親父を倒す前にこの俺を倒してみろ」って事ですか。
確かに、南次郎ではハードルが高すぎて、正直リョーマは『負け慣れて』しまったところがある。
だから手近なハードルとしてオレが立ちふさがってやろう、と言うことでしょうか。

しかしなんで手塚はそこまでするのか?

もしかしたら彼も昔そういう思いをしたことがあるのかなぁと思い、原作を読み返してみたのですが、一時期怪我でテニスができなかった頃を除けば、跡部、真田、幸村、不二…と、対等(に近い)ライバルには事欠かなかったと思われるため却下。


では一体何が理由なのか。
一番ありえそうな予想としては、


自分と同等あるいはそれ以上になれるかもしれない逸材が、いつまでも親父のコピーの
ままでくすぶっていることに我慢できず「それなら俺が目覚めさせてやる!」
光源氏的思考(マイ・フェア・レディーでも可)
に行き着いた。


ってなところでどうでしょうか。
(てか原作ですらほとんど描写されてない事柄についてこれ以上追求するのは無理w)



しかし、当時の原作では心情描写はおろか、試合風景すら描かれていなかったこのシーンを
ここまで膨らませて一つのストーリーにしたアニメスタッフの力量には感服です。



■オマケ

手塚が越前のツイストサーブを返したときの大石のセリフ。


大石「普通、顔面に迫ってくるボールはそう簡単には返せない。
    だが、瞬間的に腰を落とすことで、手塚はツイストをただの
    ハイポジションのボールに変えた。
    しかも、元々逆回転しているボールは
    ハーフボレー風のインパクトでさらに回転速度を増す。
    やはり半端じゃない…手塚は本気だ」


( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー そんな返し方があるんですか。
一つ勉強になりました。


さすが日本テニス協会推薦アニメ。




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以上、今週はそんな感じで。
次週(ってもう明日ですが)の後編が楽しみです。


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