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テニスアニメ感想 #22『薫の災難』 [アニメ感想]

TSUTAYAレンタル半額に乗じて、また大量のテニス様DVDを借りてきました@常磐です。

ところで最近、劇場版テニス様の動画が一部Web上に公開されており、幸運にも(不運にも?)それを観てしまった人たちから驚愕と興奮の叫びが聞こえております。

すでにDVDで何回か観て、多少の免疫のあるはずの私でも、あらためて見て「彼」の恐ろしさに
((;゚Д゚)ガクガクブルブルするのですから、初めて観た人の衝撃は計り知れません。

まあ詳しくはリンク先を見てみれ、と言いたいところですが、
せっかくなので、リンク先を踏む前に「彼」についてのちょっと予備知識を。


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  • アーティスト: 手塚国光(置鮎龍太郎)
  • 出版社/メーカー: キングレコード
    発売日: 2005/01/01


上記は、ご存知「彼」こと手塚国光青学男子テニス部部長のオリジナルアルバム。
全13曲。先行シングル2曲を収録した、手塚国光渾身のアルバムです。
注目したいのはその7曲目。


タイトル:『愛すべき地球(ほし)』


草 風 土 この星の
全てが愛しい

光り輝く 温かい星
僕等の故郷 愛すべき地球(ほし)

ありのままで 美しき星
ずっと永遠(とわ)に 守っていくよ


そう、地球は美しい。
草、風、土、その全てが、ありのままに、美しいこの地球(ほし)。

そんな僕等の故郷を、ずっと永遠に守っていくよ――――



そんな歌を熱唱した「彼」が。






なぜこんなことを。

詳しくはリンク先をご参照ください。


まあこのシーンは、劇場版の中でももっとも衝撃的なところですけどね。
他にも、この直前の不二の試合とか、直後の越前兄弟の試合とかもまた、コレに負けず劣らず見ごたえがあるので、これで気になった人は是非一度通しで観てみることをオススメします。


しかし、この映画がきっかけでアニメのテニス様にはまった私が言うことじゃないですが、
TVシリーズの初期の回をこうやって見返してみると、「あんな”超”過剰演出なんかしなくても、普通にテニス描いているほうがいいのに…」と思うことはあります。

特に初期の、トンデモ技がそれほどなかった頃のを観ていると、

  • (原作より)各人のフォームが綺麗で、動きが滑らか
  • (原作より)何をどう動いているのかがわかりやすい
  • (原作より)心情描写が豊か
  • ストーリーは原作に忠実で、キャラクターの性格改変も少ない
  • きちんと「テニス」をやっている

    ※あくまで初期限定の話です。
    (後半はキャラ改変とかストーリー無視とかひどかったからなー)
と、特にそう感じてしまいます。
だから劇場版のアレは、むしろ製作者側の手抜きではないかとすら思えてくるわけで。
(時間的都合でテニスシーンは削らざるを得なかったとかいう理由があるのでしょうけど)
コレがきっかけでテニス様がウケてくれるのは嬉しいですが、ちょっと複雑な気持ちにもなります。


で、結論としては、

OVAではアニメ初期並にマジメにテニスを描いて欲しい

と希望するわけですが、最近は原作のほうがマトモなテニスをしていないからなぁ…。
せめて原作を超えない程度の演出にとどめておいて欲しい、と願わずにはおれません。


あ、許斐先生は何も気にせず今までどおり思いっきり突っ走ってください。お願いします。


さて、前置きが長くなってしまいましたが、今週のアニメ「テニスの王子様」の感想です。




■■アニメ感想 テニスの王子様 #22『薫の災難』■■


■オープニング

いきなり跡部サマキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
しかし、この頃の跡部サマはおよそ良家のおぼっちゃまとは思えないほどチンピラくさいですね。

※今回の感想は先週の跡部サマ予告にあわせ、あえてと呼ばせていただきます。


テニスの王子様 Vol.6

テニスの王子様 Vol.6

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • 発売日: 2002/06/25
  • メディア: DVD



■足踏みする薫

どこかすがすがしい、きりっと気合を入れた表情でロードワークを開始する薫。
これが彼の不幸の始まりだった――――



■ひったくり登場

あのスピードで走ってきて、さらにラリアットを避けるとは、なかなかの運動神経です。
あきらめない精神力もあるし、テニスでもやっていれば、もしかしたらいいセンいったかも!?



■チャリ強奪

いくら断ったからって、いきなり他人の自転車を奪っていくのはドロボーですよ、桃城クン。


神尾「リズムに乗るぜ!」


しかし彼は、普段でもこんなこと言ってるのか。



■薫の災難1

ひったくりに突き飛ばされる
コケたところを桃城の自転車にはねられる
うつぶせに倒れたところをさらに神尾に踏みつけられる
そしてひったくりの持っていたバッグが飛んで、脳天に命中しノックアウト。

……。



■目的を見失う2人

さて、すでに目的を見失っている2人。
自転車でアレだけスピード出しているのに、しゃべりながらついてくる神尾の肺活量がスゴい。
ところでこの自転車、前カゴはないのに後ろに荷台がある…ママチャリなのか?



■場所変わって、越前vs伊武inミツマルスポーツ

入るなり反対方向に向かい、険悪な雰囲気を醸し出す2人。


カツオ「ねえ、なんか2人とも怒ってない?」
カチロー「あの人一度リョーマ君に負けてるもんね」
堀尾「越前は越前で、あの試合で怪我したしな…」


怒ってる?2人が?…そうですかねぇ。
なんとなく彼等にとっては、これが「素」なのではないかと思うのですが。
むしろ彼らの中ではフレンドリーなほうなのではないかと。



■正直者は報われる


女性「だからひったくりは……あんな若くてカワイイ子じゃないですよ」


おお、良かったな、
「カワイイ子」のセリフに頬を赤らめる薫がちょっとカワイイ。
このあとの伊武と越前の口論シーンもそうですが、アニメでは彼らが普通の等身大の中学生らしく見えて、多少なりとも好感が持てます。
(まあ手塚はちょっと規格外すぎてアニメでもフォローしきれてませんが)



■跡部サマ登場

そもそもどういう動機と経緯でわざわざ彼がストリートテニス場などに来たのでしょうか。
ナンパ?…うーん何か跡部サマのイメージにそぐわないような…。


跡部「なあ、樺地」
樺地「ウス」


「なあ樺地」「ウス」キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!



■試合を受ける桃城

あたまこつんとされる杏ちゃんがカワエエ。



■ひったくり再び(薫の災難2)

河村の打った缶が引ったくりに命中し、飛んでいったバッグが顔面を直撃する
さらに打った缶も脳天に命中し、中身がバンダナに染み込んでゆく

薫……。・゚・(ノ∀`)・゚・。



■伊武vs越前inミツマルスポーツ2

一つのグリップテープをはさんで火花を散らす2人。


伊武「はなせよ」
越前「やだ」
伊武「はなせったらはなせ」
越前「やだったらやだ」
伊武「はなせったらはなせったらはなせ」
越前「やだったらやだったらやだ」


なんて中坊くさいやりとりなのでしょうか。
桃城と神尾といい、類友とはよくも言ったものです。

そしてそんな2人を見て更に煽る菊丸。
関係ない話ですが、この頃の菊丸の声が一番しっくりきますねぇ…



■神尾&桃城ペアvs跡部&樺地ペア

跡部「取れ樺地」
樺地「ウス」
跡部「行け樺地」
樺地「ウス」

跡部「やめろ樺地、もういい」
樺地「……」


思わず跡部サマのキャラソン『KA・BA・JI』を思い出しました。

「か・か・か・かばじぃ~」「ウス!」

しかしこのコンビって本当に謎ですね。



■ひったくりみたび(薫の災難3、または伊武vs越前in路上)

あきらめの悪いひったくりは、最後には彼らの勝負の的とされ、
越前のツイストサーブの餌食となりました。

そしてあたらなかった伊武のボールは大きくバウンドしての顔面へ
そのまま階段をまッさかさまに落ちていく……


菊丸「勝負あり!青学越前の勝利!!」
越前「ま、そーいうことで」
伊武「…ふん」


オマエラ、あんなに大きな音を立てて落ちていったは無視かい?



■みんな揃ってごちゃごちゃ

怒り狂った薫と、
のんきに戻ってきた桃城&神尾、
グリップテープをゲットして満足気な越前。
そして周囲なんか目にも入ってないかのように(実際入ってないんだろう)ぼやきだす伊武
(何となく高橋留美子的なオチですな。あのテニス様がこんなマトモなコメディになるとは)


オマケで伊武のぼやきを文字起こし。


越前「さすがだよ、越前くん。
    でも、都大会ではこうは行かないから。覚悟しておいて欲しいな。
    だいたい君は1年のクセにレギュラーなんてむかつくんだよ。
    学校違ってもこっちは一学年上なんだから、
    少しは遠慮ってモノができないの?先輩に教わらなかったの?
    それにテニスってのは、マナー守ってはじめて一人前って
    言えるんだよ。君なんかそれからいったら…(聞き取り不能)も
    いいとこだよ。
    僕みたいに少し控えめに発言するとか、行動するとかさぁ。
    そういう風にすればいいのに。

    あ、でも・・・試合のときは……すんまそん」


まあ、なんとも、「お前が言うな」という感じはありますが、
言っていることはいやあまったくそのとおりで。

テニスは紳士のスポーツですから!!

あーでも伊武の意外な素直さは好感が持てますね。
意外と彼は紳士なのかもしれません。



■総評

ひったくり~神尾のチャリをうばって追跡暴走~ストリートテニス場で桃城と跡部が出会う
というだけの原作のあっさりとした短いシーンを、これだけのキャラ勢ぞろいのドタバタ劇に仕立て上げることのできるアニメスタッフの力量に感服です。

何となくアニメから入った人でも、海堂のキャラクターが理解できたと思いますし。

単独でも十分楽しめるオリジナルでした。



- - - - - - - - - - - - - -


今週は以上です。

そういえば今更のように思うのですが、物語の最初に跡部サマと出会い、因縁らしき伏線を張られた相手が、なぜ桃城だったのでしょうか?
跡部サマほどの重要キャラであれば、通常なら主人公、または手塚あたりが妥当なセンだと思われるのですが……実際この話以外に跡部サマと桃城とが戦うシーンなどはないわけですし。

ただ「氷帝ってなんか強そう」と読者に見せるためのカマセに使われただけだったとしたら、ちょっと気の毒ですね。


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