SSブログ

週刊少年ジャンプ24号感想 [WJ感想2009]


オープニング画面のマキちゃんが怖い@常磐です。


090512_1.jpg


連休前半はスパコミやM3などのイベントにかまけ、
後半はずっとペルソナをやっていたら完全にブログ放置状態でした、すみません。
そんなこんなでただいまセベク編攻略中。

私は一応PS版は経験しているものの、セベク編をなんとかクリアだけして雪の女王編を
途中で挫折したヘタレなので、今回はぜひリベンジということで購入。
もちろん躊躇などなくビギナーモードで始めたわけです…が…


初期ペルソナ弱いよ全然使えないよ!
相手固すぎるよ弱点何度突いても倒せないってどんだけ…

バステ重ねがけとか全然解けないし魅了正男死ね

バイナルストライク怖い怖いコワイこわい…



ああそういえばこんな感じだったなーといろいろ思い出しました。
P3やP4と違い主人公がやられてもゲームオーバーにならないのはありがたいですが
それすらただいたぶられる時間を長引かせるためとしか思えないあたりが恐ろしい。

実際セーブポイントはかなり増えているし(だからエキスパートモードでもPS版より楽)
バックアタック強襲でも即全滅しないくらいには耐久力もあるし(被ダメ軽減?)
感覚的ですがレベルやランクもオリジナルよりは上がりやすくなっている気がするし、
たしかにPS版と比べるとかなりゆとり仕様にはなっているようですが、そこはそれ。

ああ、そんなこと書いている間にもマリンカリンでぼっちゃまが暴走してる…。

とはいえ最近は満傷(満月傷薬合体)に手を出したことで攻略が一気に楽になりました。
まあそれでもバックアタックや呪殺、魅了や自爆などと全滅の材料に事欠かないのがさすが初代。
今は攻略自体で精一杯ですが、セベク編をクリアしたら今度はノーマル以上で雪の女王編に
挑みつつ、潜在復活やFOOL作りなどのやりこみもやってみたいですね。

※FULLMOON合体時にアイテムを混ぜて強力な魔法(メギドラオンとか)を習得させること
  確率は低めだができればかなり攻略が楽になる
  バランスブレイカーともなるので初プレイの緊張感を楽しみたい人にはオススメしない


あと、一部ではかなり批判されているらしい「音楽のリニューアル」の件について。
曲単体で聴けばどれも良曲だし、川村さんのボーカルも合っていてさすが目黒氏と思うわけで、
個人的にはそんなに批判されるほど不都合があるとは思えないのですが、

…まあ、画面が昔のままなのに曲だけP3以降のポップ調なのは確かにちょっと違和感かも。
せめて顔グラだけでも副島氏のに変えたら雰囲気が少しはあうかもなーとも思うけど、
それはそれで怒る人もいるしね。


つくづく名作のリメイクは難しい、ということで今週のジャンプ感想です。
今週のワンピースは神。異論は認めるが反論は認めない(何様)。




■■■週刊少年ジャンプ24号感想■■■


【新連載】『めだかボックス』

■原作者と作画

作画はあざとい演出とおっぱいに定評のある暁月氏(「M&Y神力契約者」のうなーの人)で、
原作は「戯言シリーズ」や「デスノ小説版」などライトノベル界では結構有名な西尾維新氏

…と言っても「M&Y」は絵は上手いけどフツーにつまらない打切作品の一つに過ぎなかったし
西尾氏についても名前は知っているけど作品は一度も読んだことがないのでよく分からない。

以前読切でプロトタイプを描いてたらしいけど思いっきりスルーしてたしなあ…。
まあいっそ判断材料がないくらいのほうがいいのかも。



■表紙

いかにも女王様然とした主人公兼ヒロイン・めだかの腕にずらりと並ぶは腕章の列。
その後ろにはいかにも迷惑そうな少年(おそらくもう一人の主人公)の姿。

これは彼女が会長から副会長、書記会計まで全て兼ねているということなのか、
それとも今後これらの腕章をつける人材を募集中なのか。
そして腕の隙間から見える2つの肉の盛り上がりはやっぱりおっぱいなのか。
なんで襟もタイもきちんとしているのに下からおっぱいが見えるのか。
襟だけの服というとバニーガールしか浮かばないのだがこれが制服なのか。
てかいくらなんでもおっぱい大きすぎやしないだろうか。
両腕で挟み込むように持ち上げているとしてもちょっと張りすぎじゃないだろうか。

…なんだか後半おっぱいばっかになったけどまあいいか。



■やっぱりおっぱいだった

そしてページをめくると壇上で演説している彼女の姿が。

どうやら襟は袖つきのケープのようになっていて、その下に胸の開いたドレスのような
制服?を着ているらしい。上乳丸見えとは一体どんな制服だ。
でもよく見ると一般生徒は特に奇抜でもない普通のセーラー服だから良く分からない。

ってことはあれは彼女の支配する生徒会の制服なのだろうか…?
彼女以外の生徒会メンバーがいない理由が何となく理解できた気がします。



■黒神めだか

タイトル「めだかボックス」の”めだか”とは普通に主人公の名前のようですね。
ストレートで分かりやすくて大変よろしい……と思いきや、どうやら読切の設定では
目安箱→目高箱→めだか箱→めだかボックスだったらしい。

分かりにくいよ!

ヒロイン・めだかは目つきと態度は少々…いやかなりキツそうですが顔はなかなかかわいい。
作者の絵と制服の構造上、どうしても胸に目が行きがちですが、ここ最近の新連載の中では
ダントツでかわいいヒロインといえそうですね、少なくとも見た目は。

性格は就任早々の挨拶からいきなり全校生徒を「貴様たち」と呼ぶ上から目線、
まだ一年生なのに生徒会長で支持率98%で偏差値90の天才で実家は金持ち、
オマケにスポーツ万能で美人でスタイルが良くて…とまさに絵に描いたような完璧超人。

普通ここまで完璧すぎると逆に嫌われる傾向にありますが、下手に自分の実力を隠さず、
むしろオープンに世のため人のため自分のために発揮しているあたりは好感が持てます。
まああまりやりすぎると鼻につくので、それは今後の描写次第かな。

もう一人の主人公である善吉とは幼馴染で、何も隠すことのない(本当に何も)関係。
彼を生徒会に引き入れようとする理由も仕事が面倒だからとかではなく、
ただ彼が自分にとって「必要だから」と真顔で言えてしまう素直クール。

しかしいくら君らが「隠すことのない関係」とはいえ、公共の施設内で下着姿になるのは
恥じらいがない云々どころかただの常識のない痴女でしかないよ、めだかさん。



■上から目線性善説

そして「めだかボックス」の名の通り、「目安箱」に設置された生徒からの相談内容を
自分の身一つで解決しようと剣道場にむかうめだか。

剣道場にたむろしている不良たちを案の定一瞬にしたのちイナバウアーでお説教。
性善説うんぬんよりも「矯正してやる強制してやる」のフレーズが某オ○ム(現ア○フ)の
布教ビデオの洗脳フレーズに聞こえたのは私だけだろうか。

そして逆さまの彼女のアップがフジリューの「屍鬼」にでてきた死体にそっくりで笑ったw
そんなアホっぽい姿でどんな良いことを言ってたとしてもぜんぜん説得力はありませんし、
何でそんな格好で演説するのか意図がまったく分かりません。

それともこれは西尾先生なりのギャグなのだろうか…?



■めだかは常に正しい

そしてなんだかんだあって不良たちも彼女の気持ちに絆されあっさり更正。
しかし本当の黒幕は目安箱に投書した「普通の一般生徒」で、その男は実は
一人で思う存分剣道がしたいだけとか良く分からん性癖の持ち主でした、と。

なんだか無理やり意外性のある犯人を作ろうとして失敗してる気がするけど…まあいいか。

結局彼もまた善吉にボコられ、めだかにかわいがられた上に、(おそらく)自覚のない
めだかの素直クールな言動にあっさり陥落。
みごと更正して剣道部の一員となりましたとさ、めでたしめでたし。

一つ事件を解決するごとに生徒会に飾られる花は、彼女が落とした男の数か。



■ツンデレの定義

そしてそんな彼女の頑張りを見て、いやむしろ最初から彼の心は決まっていたのだろうが
あらためて生徒会の一員となることを告げる善吉。
その言葉に、今までの上から目線のクールな態度から一転


めだか「ありがとぉ!」


とためらいもせず善吉の体に抱きつくめだか。
どうやらこれが彼女の真骨頂の2つ目らしいが、これってツンデレ?
私には善吉の態度のほうがよっぽどツンデレに見えるのですが…。

誰か私に正しいツンデレの定義を教えてください。



■総評

まあざっと一読したところの感想は「女版明稜帝梧桐勢十郎」という感じか。

作画がうなーの人と言うことで、とらぶる系のエロ&バトル担当かと思っていましたが
どちらかというとスケットダンスの方がジャンルがかぶっているような気もします。

しかしめだかに関係した男達が皆彼女に惚れていく展開ってどうなんだろう…?
私はこういう一本芯の入った天才型は結構好きなんですが、あまり彼女をマンセーしすぎる
ような展開になると、たった一度の失敗ですごく嫌いになりそうな気がして怖い。

とりあえず今のあたりがギリギリのバランス、今後の展開次第ですね。

むしろ今週は彼らよりも不知火とかいう女子生徒のほうが気になりました。
自分は何でも分かっていると言う顔をして、実際にいろんな事情に精通していて
それでいて自分からは何もしない態度とか、笑顔の後ろに隠された何かがありそうとか

全部ひっくるめて、なんかムカつきます。




『ONE PIECE』

今週は本当に「ワンピース大好き!」と叫びたい。


■大脱走

ニューカマーランドの面々を引き連れてレベル5を逃走中のイワさんたち。
誰もギャラリーがいなくてもノリノリの彼らの背後には、

テンションMAXのボンちゃんが。

おお、いよいよクライマックスという感じになってきたぞw

その頃ルフィ・ジンベエ・クロコダイルの最強トリオはすでにレベル4まで侵入。
灼熱地獄や巨大怪獣など、行きにはルフィたちを苦しめた奴らがドンと立ちふさがりますが、
休息し肉を食ったルフィや七武海2人の前には所詮彼らの抵抗など紙同然、三日月形砂丘に
ゴムゴムの雨、そして昔懐かしい”魚人空手”の前にあっさりと崩れ落ちる兵士達。

なんというか、シャボンティでキッドやロウと共闘したときと同じくらい…
いやそれ以上に興奮させる何かがありますね。

やっぱり強者同士の共闘って燃えるわぁv



■救世主キャプテン・バギー!

そして今週の展開で一番燃えたのがこのシーン。

ハンニャバルから逃れた後、一体どこに行ったのかと気になっていたMr.3とバギーですが
こっそりとレベル2に舞い戻り、Mr.3の能力で隠れつつチャンスをうかがっていたようで、
ルフィたちが事を起こし、レベル2の警備が手薄になったのを契機に

バギー「さァ野郎共! 今こそが最大のチャンス!
     シャバの空気を吸いたけりゃ命がけで暴れまわれ!」

囚人達「ウォォォおれ達の救世主!
     キャプテン・バギー!


(Mr.3の作った鍵で)囚人たちを一斉に解放、もちろん恩を売ることも忘れない。

てかルフィたちのように大物同士が並び立つってのももちろん燃えるんですが、
こういう小悪党が悪知恵と小細工と煽動で成り上がるって展開も好きなんですよね。

思えば若い頃から海賊王の船に乗ってグランドラインの厳しさを肌で知り、
現在四皇の一角を担うシャンクスと同期で様々な冒険を体験し、
しかもレイリーの元部下でクロッカスさんとも顔見知りで、白ヒゲにも顔を知られており
さらにいえば見習い時代からすでに悪魔の実の能力者、と

およそ大海賊になれるだけの要素はそろっているのに、

最弱の海”東の海”で海賊になりたてのルーキーに壊滅寸前まで追い込まれ、
自分自身も2頭身の状態にされて一人無人島まで吹き飛ばされたものの、
諦めずいかだで単身海に漕ぎ出し、途中で出会ったアルビダと協力して仲間と合流。
ローグタウンではルフィに作中で唯一”死”を覚悟させるまでに追い詰めたものの
天の采配かただの親馬鹿ドラゴンの能力か、突然の落雷に見舞われあえなく失敗。
それでもなお諦めずルフィとほぼ同時期にグランドラインに入り、
おそらくいろんな苦難を経てようやく新世界直前まで到達したものの、ついに海軍に捕縛。
帰ってきた者はいないといわれる監獄の中でも、ひたすら脱出の機会をうかがって
ルフィたちの脱走の混乱に乗じてちゃっかり信奉者を増やすという大ドンデン返し。
おそらくこの中で脱出できるのはほんの一握りかもしれませんが、
無事脱出した暁にはバギー海賊団は驚くほどの大所帯になっている予感。

…って改めて列挙してみるとバギーって、この物語の中でルフィ海賊団に次ぐ
くらいには描写されている量が多いんじゃないだろうか。
尾田先生もここでバギーの見せ場を持ってくるあたり、実はかなりのお気に入りと見た。

そして私もそんなバギーが大好きだ!

自らは決して強くないし、また強くなろうともしない(←ここ結構重要)けど、
悪知恵とよく回る口で自分より強いものの間を渡りつつ、ちゃっかりトップに立って
自分の野望を果たそうとするとか、そういう小悪党的なところが大好きです。

以前別の感想でも書きましたけど、私、悪役は結構好きなんですよね。
それも威厳たっぷりの大物よりも、こういう小悪党タイプ。

思えば某新世界の神とか某ゼロ様とかも、スケールはでかいけど本質的には小悪党タイプで
完璧なように見えてどこか抜けていたりツメが甘かったりするところがまた魅力的で、
でも能力は高いからどんどん立場や組織、影響力が大きくなっていくのに
足場が心許ないためいつ崩壊してもおかしくない危なっかしさがもうたまらない!

見たまえ! 人がゴミのようだハッハー!!



■Mr.1(ダズ・ボーネス)とクロコダイル

そして今回、正統派的な意味で一番格好よかったのがこのコンビ。

七武海の中で一番最初にルフィに破れ、また”水”という弱点を晒してしまったために
「最強の一角」である七武海の地位を底辺まで押し下げたとまで言われたこともありましたが、

スナスナの実の能力で立ちはだかる障害をすべて砂に換え、戦いでは監獄自体を武器に変化。
接近戦では自らの体を砂の刃に変えて看守達を一刀両断とまさに最強クラスの威厳を見せつけ
そしてそのまま単独で脱出かと思いきや、


クロコ「出ようと思うんだが…少々兵力がいる
    どうだ、おれと来るか? Mr.1」

Mr.1「付き合いましょうアンタになら
    ちょうど退屈してたところだ…」


なんとかつての社員を再び「兵力」として勧誘するという人望の厚さも披露。
それを受けるダズもまた「アンタになら」とどこか意味深に聞こえるセリフにちょっとドキドキ。

やべー、かっこいいよクロコダイル。



■暑苦しすぎる男達

そして遅れてきたイワさん(およびボンちゃん)も彼らに合流し、いよいよ世紀の大脱出開始。
いろんな意味で暑苦しいメンツに責任者不在のインペルダウンは大混乱。

おそらくこのあとシリュウやマゼランが立ちふさがることになるとは思われますが
このメンバーの前ではすべてを再監することなどおそらく不可能。
大脱走どころかインペルダウン陥落の予感にwktkがとまりません。

シャボンティについた時点では普通に魚人島ルートでこっそりと新世界に入るものとばかり
思っていましたが、この展開だとマリージョア正面突破もありえそうな予感。

いやいっそここまで来たらそんな彼らを見てみたい。



■今後の展開

それにしても今週の展開は素晴らしくテンポが良かったですね。

レベル6脱出から全囚人解放、バギーの暗躍に全勢力集合と毎ページがクライマックス。
昨年末のジャンプフェスタで尾田先生が「インペルダウン編はすごいことになっている」
言っていたそうですが、まさに今がそんな感じ。

あと今週は合併号で、オマケにバレが早かったせいか様々なところで今後の展開についての
議論がなされていたのが面白かったです。
せっかくなのでその中でもかなりありえそうな考察をまとめてみると、

  • インペルダウン編から続く今シリーズのテーマは「旧時代の終焉」
  • 東の海におけるローグタウン編とも呼べる「前半の総決算」になりそうな予感
  • 過去800年以上も前から続く天竜人や世界政府と世界との確執、
    それにレイリーや白ヒゲなど、ロジャー時代の戦士達が関わり三大勢力が崩壊?
  • 新世界に入る前の最終決戦として「旧時代の終焉」が起こる。
  • 白ヒゲの名前「エドワード・ニューゲート」(新たな門)は
    彼の存在が終わることが新時代への幕開けにつながるのではないか
  • そして全ての答えは「ゴール」・D・ロジャーにつながっている
うーん…もうどこまでが予想でどこまでが読者の願望なのかよく分からなくなってきましたが
要するにこれほどに深く考察されるまでにさまざまな伏線が張り巡らされていたということか。
こうやって謎が少しずつ解きほぐされていく過程はなんとも爽快です。

武装錬金といいユンボルといい、和月組はとにかく設定だけは壮大な作品が多いよね。
そう考えるとワンピも一歩間違えればユンボルと同じ運命をたどっていた可能性もあったわけか。
ほとほと導入と物語構成は大事なのだなあと考えさせられました。


閑話休題。

さて、もしこの考察が正しければ、グランドライン突入から張られていた伏線のほとんどを
今回のシリーズで全て回収しようという太っ腹なことになるわけですが…
一体どこまでやってくれるかなぁ…

こうなったら、読者の予想を鼻で吹き飛ばすようなスゴイ展開を期待したい。




『NARUTO』

■2度目の「痛み」

独立した武装組織に擦り寄る国家と、内部分裂に裏切りに組織の解体と
今回は珍しく「戦争」らしい内容の展開になっていました。

まあ「武力に頼らない」組織である彼らがどうやって有名になれたのかとか
大国に挟まれた小国が武力を手にいれて自分達が国際政治のキャスティングボードを
握ろうとかそれ一体どこの朝○半島かとか、いろいろ突っ込みどころはありますが

「自分達が子供だったせいで全て失敗した」というのを自覚しているだけマシですかね。
しかし、自覚してなお「自分達の考えは間違っていない」ことを示すため中二的な理想を
掲げて実現させようとあがいている長門の滑稽さは変わりませんが。

それにしてもまた「ダンゾウ」ですか…。
サイの件といい、前回の妨害といい、岸本先生はダンゾウをよっぽど悪者にしたいようです。
いや逆か、岸本先生はどうしても木の葉を悪者にしたくないようです。

確かにナルトの最終目的は「木の葉の火影になること」ですからねえ。
肝心の木の葉が「無力な一般市民を一方的に虐殺」とか「和平協定を結んだふりして
だまし討ち」
とかいう集団だったら火影になる意味がなくなりますからね。

当時の木の葉が駄目だったということにしたくても、戦争時の関係者(いわゆる戦犯)は
今の火影やジライヤのみならず、カカシやイルカまでかかわってくるわけで、とてもすべてを
粛清するなんてことはできるわけもなく、結局、


ダンゾウ「そうやってなんでも俺のせいにしてりゃいいさ…」


まあでも今週のダンゾウは普通にダメダメだったから別にいいけどね!

いくら愚かで浅はかで能力だけは高い危険分子とはいえ、子供をいじめちゃだめですよ。
ああいうタイプはぎりぎりまでいい夢を見させておいてその戦闘能力を有効利用しつつ
すこしずつ理想と現実のギャップを教えてあげなくちゃ。

あれ、何か違った?




『BLEACH』

■カマセ返上の日番谷

帰刃ハリベルの初太刀でこのまま終わったかと思われた日番谷クンですが、
さすがのカマセ帝王とはいえ、死神隊長のとしての意地をみせたか、
あれは実は氷に映ったニセモノだったんだよ~ということで改めて仕切り直し。

相変わらず便利なものですね幻術ってものは。



■十刃の存在意義

以前、十刃の上位7人あたりは「七つの大罪」になぞらえられているのではないかと
予想されておりましたが、実際はそこまでパク…露骨ではないものの、
やはりそれぞれにテーマとなるポジションが与えられていたようです。

おじいちゃん曰く、それは「人間が死に至る要因」だそうで

  1. バラガン…老い
  2. スターク…孤独
  3. ハリベル…犠牲
  4. ウルキオラ…虚無
  5. ノイトラ…絶望
  6. グリムジョー…破壊
  7. ゾマリ…陶酔
  8. ザエルアポロ…狂気
  9. アーロニーロ…強欲
  10. ヤミー…憤怒
うーむ、相変わらずこういうネタを語らせたら久保師匠の右に出るものはいないぜ。

思えば、元#3のネリエルもどこか自己犠牲的な部分があったし、
グリムジョーに代わって一時#6となったルビも破壊的と言われればそんな感じもする。

あれ? でもそうすると、たとえばグリムジョーがどんなに頑張ってウルキオラを
倒すことが出来ても、彼の属性は「破壊」だから#4にはなれないってことですか?

特におじーちゃんの「老い」なんてほかの誰にも真似できるような能力じゃないしなあ…
あ、でも属性さえかぶってなければ番号は順不同ってことでいいのか。
それと「憤怒」が極限に達すると#0になるヤミーはどういう扱いなんだろう…。

久保師匠は尾田先生とは対照的に「設定はその場になるとでてくる」と宣言するくらいに
後付設定を堂々と公式設定にする人だからあんまり気にしちゃいけないんだろうけど。

一つだけ言える心理がある、「十刃はオサレに染まれ」 by TITE(31)


それはそうと、最後の見開きのバラガンさんはすげーカッコイイと思った。
今回に限ってはめずらしく「オサレ」じゃなくて純粋に「格好いい」。

一方完全にオサレで出遅れた砕蜂。
彼女が勝つには、伝家の宝刀「夜一召還」くらいしかなさそうですが、果たして…?




『バクマン。』

職場の人間関係って大事ですよね。


■連載継続の可能性

実際のところ、どんな連載が当たるかなんて編集部にすらわからないわけで。
そんなことが分かっていたら10週突き抜け作品なんて存在しないし、
それなりに長期連載経験のあるベテランが8週で打ち切られるわけもない。

たとえば黒子なんかは第1話は凡百の打ち切り作品と大差ない出来だったこともあり、
連載初期の掲載順もまだアンケ結果の出ないうちから後ろのほうに追いやられたうえ
しかも次の新連載に同じバスケ作品が控えているなど、どう見ても期待されていなかった
ことが素人目にも明らかだったわけですが。

それがいまや同時期の新連載の中で唯一生き残り、テニスアイシル終了後の
最後のスポーツものの希望とばかりに連続センターカラーというプッシュぶり。
(もちろん普通にアンケも取れているとは思いますが、ここ最近のセンターカラー連続は
編集部が黒子を「売れる可能性のある」作品だと認めて支援体制に入ったと見ていいかと)


で、本題に戻って、サイシューの作品がどれだけ続くかという件についてですが。
港浦氏が「きっちりしすぎていて変えようがない、しかしベスト」という評価をくだし、
プロアシとして数々の連載作品を見てきた小河さんが「すぐ終わりそう」という感想から、
おそらく彼らの作品は

現時点では3話目で完成しすぎていて発展性が薄く、
かつこれ以上意外性のあるネタは出せない


と思われているのではないかと。
思えば単行本のオマケで作者が「第1話が全シリーズを通して最高の出来となり、
結局それ以上のものは出せなかった」
と言っていた作品が、最終的にはストーリーテラー
(「世にも奇妙な」におけるタモリポジション)であるはずのキャラがなぜかバトルしてましたっけ。

もちろん今後シュージンがさらに魅力的なネタを出すことが出来れば問題はないし、
展開についても同じことの繰り返し(探偵モノによくあるパターン)にはまることなく、
きちんと一本、物語を通したストーリーが出来ればまた変わってくるかもしれませんが。
(いわゆるコナンにおける黒の組織編みたいなモノ)

いずれにせよ、ジャンプではその「ストーリーの方向性」がとかくバトル方面に
行く傾向が強く、前々回の編集会議でもその辺が指摘されていたのではないかと。

それにしても港浦氏の指摘はどうも勢いだけな感じで要領を得ないなあ…。
エイジにおける福田さんみたいにはっきりと指摘してくれる人がいれば変わりそうなんですが
その辺は意外と高浜さんあたりがキーになるような気がしなくもない。

個人的には10週打切りになって挫折する2人を見てみたい気もしますが。



■新年会会場

新妻先生がいつもどおりのハイテンションで安心しました。
そして平丸先生…一応社会人経験のある営業マン出身の脱サラ組だから
もう少し見た目は普通の人を想像してましたが、予想以上の変人っぷりに笑ったw

こうしてみると福田さんや中井さんが連載に至らなかったのは
彼らと比べて変人っぷりが足りなかっただけのようにも思えてきました。

次回は尾田先生や村井先生といった実在の先生達も登場するのでしょうか。
個人的には松井先生がでてきて「…死ねばいいのです!」と彼ら以上の変人っぷりを
見せ付けてくれないかなあ…


…無理かw




【センターカラー】『黒子のバスケ』

■黒子の弱点

フル出場ができないミスディレクションに続き、再び黒子の弱点発覚。

パスを出す相手がいなければミスディレクションも無意味

ってまあよく考えたら当たり前の話なのですが。
そもそも黒子本人の能力値は、第一話でカントクが言っている通り全てが平均以下で、
バスケ選手としてはシュート力もドリブル力もない、素人に毛が生えた程度な。

しかも存在感を薄めるために極力ボールに触れる時間を短くする必要があるから
パスを受ける相手を一瞬で見極めなければならないわけで、その時点でチームメイト全員が
マンツーマンでがっちりマークされていると何も出来なくなるということか。

うーん…意外と弱点多いな、黒子。



■バスケと古武術

とはいえそんな張り付きディフェンスが最後まで持つはずがない、という黄瀬に、
彼らは古武術を使ったトレーニングをしているから最後まで持つ、と答える笠松。

しかしスポーツと古武術との関係とか言われると


7439787.jpg


どうしても彼らの姿が浮かんできてしまうんですがどうしてくれるんですか許斐先生!


リコ「けど飛んだり消えたりするわけじゃないわ
   相手は同じ高校生よ(中略)
   やっているのは同じバスケットよ」


飛んだり消えたりするのはキセキだけで十分ですよね、カントク。



■火神の秘策

そんな膠着状況を脱しようと、火神が個人技出シュートを決めて強引に流れを引き寄せ、
次回は先週から引っ張ってきた日向の作戦が決行。

みんなの期待に応えてしっかり結果を出す火神は素直に格好いいです。


ところで今回は絵がいい感じで迫力がありましたね。

津川のハンパない圧力とか、正邦の屈指のディフェンスとかがよく感じられたし、
普段ほとんど表情を変えない黒子が、パスコースのなさに珍しく動揺していたり、
火神のチェンジオブペースもなんかフツーにダンクするよりいい感じでした。

そういえば今週はバッシュも観衆もきっちり描かれていたし、
バクマンの小河さん並のいいアシスタントでも入ったのでしょうか。




『家庭教師ヒットマンREBORN!』

■若き10代目ボンゴレファイブ!(←一瞬本気でそう読んだ)


なんか戦隊モノみたいになってる━━(゚ロ゚ノ)ノ━━━!!!!


しょっぱなの天空の城白蘭にも大爆笑させてもらったけど、
絶妙なタイミングで合流する雲雀と山本とか、彼らの光を見たときの入江君のセリフとか
なんかもう全ての描写がかつてのリボーンを思い起こさせる渾身のギャグの連続でw

お願いだから真六弔花編はこのままの勢いで突っ走ってください、天野先生。




『PSYREN』


ヒリュー君生きてタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!


しかし場所をアジト(?)に移動してからは今までのテンポのいいスピード展開から
一転して驚くほどゆっくりになっちゃいましたね。

確かに物語の核心に迫る部分だからじっくりやりたい気持ちはわかりますが、
あんまり焦らすと見てるほうも冷めてしまうので早々に結論から言って欲しいところ。




『SKET DANCE』

■双子の兄弟は椿

誤りに来たにもかかわらず人を試すようなもったいぶった話しぶりをする医師を前に
ハアハア息を切らせながらもなんとか「その人物」を自分で特定しようとするボッスン。
そしてようやく至った結論は


ボッスン「椿…!」


ああ、やっぱりそうなのか。
大体予想してたこととはいえ、さすがに萎えますな。



■引き離された真相

今回の件で一番疑問だったのは、どうして血縁が出来ることを喜んでいた彼らが
ボッスンとその兄弟を引き離すように別々に育てたかと言うことですが、
その理由はハルが茜に双子であったことを知らせなかったことと、ハルの遺言により
自分が死んだら医師に2人の息子をという願いがあったということで一応の決着を見ました。

そして医師は茜との約束どおり双子の片方をハルの子として渡し、
ハルとの約束どおりもう一人を自分で育てる(たぶんハル的には施設へと思ったのかも)
という結果になったということはとりあえず理解したのですが…

うーん…これいろいろ倫理的っつーか法律的にも問題あるんじゃないかなあ。
たしかに医師が茜に「子供は双子だった」と告げたら、彼女がどんなに経済的に
苦しい状況だとしても間違いなく2人を育てるというだろう事は予想できるし、
そうするとハルの遺言を果たせないから黙ってた、というのは分かりますが…

っつーか、そもそもこれから生きるか死ぬかの覚悟が必要となる患者に向かって
「あなたの旦那さんは亡くなりました」とか絶望的になるようなこという医師がいるか?
おかげで彼女は生きる意思を失って、結局本当に死んじゃったわけで。

たしかにその事実がなくても死んでいた可能性は高かったのかもしれないけど、
世の中には気力で死に掛けていた状況を乗り越えた例も少なからずあるわけで、
なんかもう事故の件を含めて間接的にハルを殺したのはこの医師のような気がする。



■真実を知った椿

それにしても椿も昨晩真相を知ったということは、3年前ボッスン宅でおこったことと
ほぼ同じ衝撃的展開が椿宅でも起こっていたということになりますね。

いや、仮にも両親の親友でもある茜に育てられたボッスンと違って
椿は生前の両親を知るもの全てから存在を抹消されたうえに、間接的に母親を殺した人物
(まあこの件に関しては茜も同罪だが)に育てられて17年間生きてきたことを知ったわけで
ボッスンよりもよっぽど衝撃がでかいような気がするのですが。

しかも彼の場合、それに加えてボッスンと兄弟であることも同時に知ってしまったわけで、
そのときの彼の衝撃たるや、かつてのボッスンが経験した葛藤や絶望なんて
鼻で笑って吹き飛ばされそうなくらいにヤバい状況になったんじゃないかなあ。

そして次回はついに兄弟として2人が対面ですか、うん、本当どうでもいいよ。




『ぬらりひょんの孫』

■今度は京都編?

四国編が微妙に消化不良な感じで終わり、ようやく日常編が戻ってくるかと思いきや、
今度は京都編ですか、やれやれ。

味方(?)である陰陽師の兄弟の性格がアレなだけに、敵方にはイケメンや美女を
そろえてある程度のテコ入れを図ったという感じですかね。

それにしても四国に京都と、それぞれの地域を束ねるボスがこうポコポコ出てくると
ぬらりひょんの「妖怪の総大将」の肩書きがいつの間にやら「江戸の番長」程度の偉さに
スケールダウンしているように見えますが、それでいいのかぬらりひょん(の孫)。

そしてやっぱり昼のリクオはいらない子ですかそうですか。




『フープメン』

強豪相手に圧倒的大差をつけた(元)弱小校が、相手に屈辱を味合わせるためだけに
2軍を出して相手監督を威嚇すれば、ヤケになった強豪校は初心者含む3軍を出して
最終的には初心者同士の試合ごっこ…_| ̄|○

なんかもうね、お前ら一体何しにここへ来たのかと。


そして3軍同士の試合となってようやく出場できた雄歩と、同じく初心者らしい羽柴35番。
彼の主張はかつての自分を見ているみたいで嫌になるけれども、逆に言えば彼は自分にとって
最初の越えるべき壁なんだと認識するユーホ。

今までジョシュだとアツムだのと高すぎる壁を挑戦することもなく見つめ続けた彼が
ようやく適当な「壁」を見つけたところで、さてどうやって攻略するのかと思いきや


たった1Pであっさり粉砕、試合も八柴の完全勝利ばんざーい。


………


…いや、うん、分かってるんだ。
もうそろそろ終了を宣告されていてじっくり描く余裕がないというのは。
でもその直前までさんざんアツム無双を描いておいて、肝心の主人公の活躍がこれだけって…。

いやあ、いい最終回でしたね(違





- - - - - - - - - -




以上、今週のジャンプ感想でした。

連休中はM3でゲットしたペルソナアレンジとシャドウゲイトアレンジがipodの友。
思えばゲームサントラやアレンジCDにはまるようになったのはペルソナの目黒氏による
自己アレンジ(輪廻転生)がきっかけでしたから、原点に帰ったということになるのかな。

今回のアレンジも批判は覚悟の上でやってるだろうか特に心配はしていませんが
今後発売されるであろうP5やその他ゲームなどの音楽も期待してますよ、目黒さん。


…とはいえ、PS版の雪の女王アレンジだけは気に入っていたので
 それがなくなったという話が本当なら少しだけ恨み言を言いたい気持ちもありますが…



それでは。




nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

NO NAME

スケットダンスの過去編は奇をてらう内容で一つの物語として評価できるけど
初期の頃のこの作品の空気は完全にぶち壊れて本当に残念だ。
このマンガに求めているものと違いすぎてもう読むのが苦痛
例えるならAVをワクワク見てたら女優の腹が裂け血ドバドバエイリアン誕生!
すったもんだあってエイリアンを倒し危機を乗り越えた。さあエロに戻ろう!
って無理だよ萎えるよ

by NO NAME (2009-05-13 01:25) 

常磐

>NO NAME 様

例えがあまりにもアレすぎてよく分かるようなわからんようなw

実際のところ多くの読者が求めているのは発明ネタのようなgdgd展開だと
思うんですけどねえ。そりゃ多少すべることはあるけど基本1話完結だから次の
話で挽回すればいいわけで。

下手にスイッチオフ編で味をしめちゃったのか、それともスイッチだけ描くわけに
いかないからヒメコとボッスンの過去も何とかひねり出そうとしたのか。
まあ椿の名前の件から考えると最初から考えていたんでしょうな、この過去編。

椿との鏡ネタも「ボッスンそっくり」という揶揄も彼らが赤の他人だからこそギャグとして
成立するのに、本当の兄弟にしてどうしようと言うのか。
例えを引用するなら、下手にグロを入れたせいで今までエロだと思っていたのすら
グロだったみたいなそんな気持ちですよ。
本当にこのボッスン過去編の展開は残念でなりません。
by 常磐 (2009-05-13 21:20) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0