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週刊少年ジャンプ6・7号感想 [WJ感想2020]


あけましておめでとうございます@常磐です。


昨年後半はイベントへのサークル参加を決めた事で、原稿だの締切りだのといった
今まで考えた事もない概念に追われる1年(実際は半年)となりました。
これまで漠然とゲームやツイッターやソシャゲに費やしていた平日の余暇や休日が
全て創作活動一色に塗りつぶされるのは大変だけどとても楽しい。

昨年前半のマンガスクールも通っていた当初はそこまで有意義に思えなかったけど
取っ掛かりのプロットやネームの描き方とか背景を描くコツとか、要所要所で学んだ
ことが役に立ちましたね。何より「やれば何とかなる」という自信がついたのが大きい。

ちなみにそのスクールで一番有意義だと感じたのは、最終回で編集サイドの話を
聞けたことだったかなあ。プロとして活動していくなら、自分が描きたいものを
描きたいだけ描くことは諦める
ことだ、ってのはなかなかに衝撃的でした。
(なお「○○みたいな漫画描ける?」みたいな話は普通にあって、私もネームを見て
もらった後に「復讐モノとか極悪人とかが主役の漫画描ける?」とか聞かれた)


実際あの尾田先生も編集者と議論して話を作ると言っているし、鬼滅が主人公から
何から全て一新させられた上に連載まで1年かかったというのは有名な話。
逆に編集部の手を離れて自由に作っている(と思われる)某サムライ漫画が
分かりにくい世界観や複雑すぎる台詞回しなど諸々の理由で低迷してるわけで。
編集の力ってのは予想以上に大きいというのが良く分かった1年でした。

コミケで島本先生をはじめ、プロの漫画家やアニメーターが自腹切ってサークル参加
しているのが以前から疑問だったのですが(プロだから十分採算取れるというのもある)
結局のところ「好きなものを好きなだけ描ける」場がいいんだろうな、と気づきました。


今年もよろしくおねがいします、今週のジャンプ感想です。




■■■週刊少年ジャンプ6・7号感想■■■


【巻頭カラー】『ONE PIECE』

■ワンピース×嵐コラボ

ジャニーズはWEBで写真を載せるのはダメでも似顔絵ならいいのか・・・
と電子版ジャンプのシルエット表紙を見て思いました。

あとワンピとは関係ないけどジャンプメンバーの誕生日のあるカレンダーはいいな
普段本のほうでは買わないけど今回くらいは買おうかな。



■ゴールド・ロジャーの冒険

ものすごい重要なことをものすごくダイジェストで展開しているので
まったく重要に思えないのが不思議です。なんだろうなこの奇妙な感覚は。

ラフテル=「Laugh tale」=笑い話を映画で先出ししてしまった分衝撃が少ないかな
と思ったけど、実際のロジャーたちの笑った顔を見るとまた印象が変わりますね。
あれだけの冒険のなかで喜びも悲しみも欲望も絶望も経験してきたであろう彼らが
あんなにも純粋に「笑う」ことのできるお宝・・・本当に一体なんなんだワンピース。

てか普通に一緒にいるクロッカスさんに笑ったw
あんたあんな普通に「ロジャーの伝説を知ってるだけの物知りおじさん」的な風体で
登場しておいて実は海賊王のクルーでワンピースを見てきたとか何それひどいw

まあこの物語自体本当ならとっくにワンピースを見つけて完結していたはずで、
七武海とか四皇とか出してしまったせいでどんどん長くなっていってしまった
そうだから、この辺の設定は初めから固まっていた部分なんだろうけど。

そして前回に引き続きシャンクスとバギー仲良すぎ問題。
ロジャーの冒険最終章、誰もが見たいと思うワンピースそのものに関わる機会を
兄弟分の看病のためにあきらめるとか友情ってレベルじゃねーぞそれ!
(自分自身の力と目で見たかったという野望があったのかもしれないが)

一方でこの時点ですでにワの国がどうしようもないほどに荒廃してしまっていると
分かっていながら、ロジャーの船に残る事に決めたおでん。
いや分かってる・・・分かってるんだけど・・・今死ぬほど苦しんでいるワの国の民を
みると本当にコイツはろくでなしのバカ殿で間違いないな、と。

しかし本当にめちゃくちゃ巻き回想だなこれ・・・。
まあここであんまり描写しちゃうと肝心のルフィの冒険がただの答えあわせにしか
ならないからあっさり流すのは当然なんだけど、読者としては始まってから今まで
ずっと気になっていた謎の答えがそこにあるのに・・・!って感じだから。




『鬼滅の刃』

■にゃんこー!

そうだったね、珠世さま一派には彼(彼女)もいたんだっけね・・・。
珠世さまの猫だから普通の猫じゃない可能性もあるけど(てかこんなところにいる時点で
普通じゃねえ)、あの無惨様の攻撃の中に単身飛び込んでいって、自分の身体を四散
させられながらも柱たちに治療薬を届けるとか本当に普通じゃない。

てかワニ先生猫にも容赦ねえな!
それともワニ先生は犬派なのかな!
巻末コメントに犬の餌食べたとか言ってたし!

そしてついに赤刀発動の謎も判明。
日輪刀を痣発現後の万力のごとき力で握り締めれば発動する・・・簡単なのか難しいのか
よく分からない条件ですね、まあ多分心の何かもあったりするんだろうが。

でなければ縁壱は常時刀を握り締めていたことになるし、無一郎は指のない状態で
万力のような力で握り締めていた事になるし(前者は普通にありえそうだけど)。

しかしもう完全にジリ貧ですね。レベルが足りないままボスに挑んで、
でも下手に回復手段があるせいでなかなか全滅にも至らなくて、
いっそもうムオーバーになってしまえって感じなんだけどセーブデータはない。

うん、クソゲーだな、明らかにこれクソゲーだ。



■新春4コマ

ケツアゴ禰豆子も酷いがほのぼの上弦会議も酷いw

無惨さまの機嫌がいいときはこういうくだらない上弦会議もあったのだろうか。
巻末とかでもいいからそういうのもっとやってくださいワニ先生。




『アクタージュ』

芝居を続ければ続けるほど花子さんの醜悪さがあらわになるこの舞台。
まあヘイトの対象が彼女一人に集約されると考えれば一応成功か。
一番問題なのは主人公にヘイトが集まる事だから・・・うん。

しかしそうするとあれか?
これから三蔵法師一味でよってたかって「許します許します」と言いながら
睨んで罵倒して蔑んで嘲ってやるのかい?だとしたらヒデエなそれ。

いや確かにそうすればあまりの醜さに羅刹女の怒りも遠ざかりそうだし
彼女を悲劇のヒロインにする事で観客の同情を引くこともできるかもしれないけど
なんだろう・・・なんかものすごく胸糞悪い舞台だぞこれ・・・。

いや勝手な予想で叩くのはやめよう。



『呪術廻戦』

■のーみそぼーん

あららら、夏油は本人じゃなかったのか。
しかし頭ぱっかーんからの脳みそぼーんはやっぱりインパクト凄いですね。
心臓とか手足とかがはじけ飛ぶのとはまったく違う。やはり人格の座だからかな。

そして久しぶりに登場の前作(前日譚)主人公の乙骨優太。
無制限の能力コピーとそれを実現するための無限に近い呪力とかマジチートですね。
まあそれはリカちゃんがいた時の話で、今の彼がそこまでかどうか分かりませんが。

個人的に前作主人公の存在は出てくると現主人公を食ってしまう可能性があるから
あまり好ましくないと思っているのですが、この乙骨と今の虎杖とでは同じ主人公でも
性格も能力の質もまったく違うのでその辺は杞憂かないう気がします。

ただ今の五条先生と同じくらいの能力を持つとされる乙骨が出てきてしまうと
この物語のパワーバランスがどうなるかと言う不安もありますね。
五条先生はどうせ封印されるからどれだけ持ってもいいだろ感があったけど・・・。

ま、1年生がメインである限りは大丈夫だろ、多分。



■新春4コマ

ああ、やっぱり虎杖の○チンコはジャンプコンプラ違反だったか・・・。

昔浦飯が現役高校生で飲酒して喫煙して○チンコやってて、それも不良キャラだから
当然のように受け取ってたけど、やはり今は無理だよね。てか虎杖不良でもないし。

つーか編集仕事しろ。




『ハイキュー!』

■それぞれの今・3

田中潔子・・・田中潔子・・・田中・・・潔子・・・。


いや分かってる、田中先輩イイヤツだしあの性格だから浮気なんて絶対ないし
基本的に尽くすタイプで相手のことを見た目だけじゃなく愛してくれるとわかるから
下手なバレー馬鹿や誰にでも愛想のいいやつよりもよっぽど優良物件だから・・・。

ペルソナの栄吉や順平も見た目はそこまでじゃないし普段の言動もチャラいけど
決める時は決めるし何より相手を大切にしているのが傍目から見てもわかるから
ゲーム中で唯一彼女ができるキャラになるのも理解できる(場合によって死ぬけど)

ただそれはそれとして田中あああああ!
となってしまうのは仕方ない。だって潔子さんだもん!仕方ないもん!


まあ何はともかく田中先輩おめでとう。
貴方が幸せになってくれて、潔子さんも幸せならそれでいいよ。




『チェンソーマン』

■チェンソーの悪魔

いままでチェンソーという林業の道具に過ぎない存在がここまで重要視されて
悪魔は愚か世界中から狙われる対象になっているのか正直ずっと疑問でしたが
成程悪魔の世界では重要人物だったってことか。

そういえばチェンソーは昔神殺しの武器にも使われてたんでしたっけね。
メガテン世界観からすると神も悪魔も同等に神聖で下劣な存在だから
彼らにとってチェンソーが脅威という認知(あえてこの言葉を使う)でもありか。

しかしソ連やアメリカなど各国に恐れられるマキマさんは一体何者なんだ。
レゼも日本がどうとか言うよりチェンソーの悪魔がマキマさんのところにある
方が厄介という感じみたいだし。いや納得はできるんだけど。

それにしても天使くんは物語を語らせるには非常に便利なキャラですね。
今まで悪魔サイドは馬鹿だったりアホだったり欲望に忠実だったり頭イカレて
たりして、まともに話しのできる相手がいなかったからなあ。

一方でパワーちゃんの相変わらずアホっぷりとナチュラルな嘘つきぶりには
本当に癒されますね、彼女が死ぬようなビジョンはまだ見えないけれど
もしそういう状況になったらどうなるのか想像するだけでワクワクします。
(どうせ本当の意味じゃ死なないだろうし)




『僕たちは勉強ができない』

■アニメ最終回

リアルタイムでみられずにあとで録画でみたのですが・・・なんだこれ・・・。

文化祭終了後一気に受験シーンで合格発表、そして卒業式からの・・・え、ええ・・・。
いやうるかエンドであったことは別にいいんですよ、成幸の性格からして誰になっても
おかしくない話だから、最初から彼に本気だった彼女が報われる事は別にいい。

しかし過程どころか時間まるごと原作より先にすっ飛ばして念入りに3期フラグを潰し
2期ではほとんど進展描写のなかった彼女が勝者ですとか言われても…。

てか今まさに本編で彼女が決死の思いで告白していよいよクライマックスと言う時に
(少なくともアニメでは)うるかが勝者でしたーなんて言われたらそりゃキレるわ。
仮にうるかエンドだったらなんでアニメでネタばらししたとなるし、うるか以外だったら
うるかはどうせ正ヒロインになれないんだからアニメでやってあげたみたいになるし。

そしてやっぱり3期フラグが完全に潰えたという事実が地味に辛い。
見たかったなあ、遊園地にお部屋探しにスケートに・・・(先生ばっかじゃねーか)
理珠が想いを自覚する話も先輩が両親に認めてもらう話も成幸が進路を決める話も
どれもアニメで見たかったのに・・・もうOVAに期待するしかないのか・・・いやもう
こんな終わり方させたアニメスタッフには失望したからな・・・本当なんで・・・。

仮にうるかがアニメ版の勝者としたら、原作の勝者、小説版の勝者、OVAの勝者
とかもあったりするんだろうか・・・なんだろうそれも釈然としない・・・。

仮に売り上げが悪くて3期がないと分かっていたとしてもさー
希望くらいは残しておいて欲しかったなあというか・・・ああむなしい。



■みんなで卒業旅行!

・・・とそんな最悪の気持ちで臨んだ待望の卒業旅行編。

うるかの告白という最大の爆弾もあり、ヒロイン5人が集結してスキー!風呂!と
今までだったらどんな展開になるのかと浮き立つような気持ちになってただろうが
その度にアニメの強引なオチを思い出してなんかもうダメ。

もう来週卒業式まで飛んで空港のシーンで最終回でも良くない?
うん良かったよあのエンド。本当どうでもよくなったよあのエンド。




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今週は以上。


さて今日で正月休みも終わりですね。
いつもは1週間も休めば退屈で退屈でいっそ仕事が始まらないかなくらいのことを
考えたりするのですが、今回はやる事が多くてまだまだ休みが欲しい。

まあ仕事しないと趣味に使う金すら手に入らないので頑張りましょう。
2月頭の締切りに向けてまた楽しい苦しい原稿生活の始まりです。


それでは。




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