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週刊少年ジャンプ23号感想 [WJ感想2010]


さようなら、リリエンタール@常磐です。


葦原先生と全てのリリエンタールファンに捧げます。


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…ってまあぶっちゃけ自己満足なんですがね。
こうでもしないと自分の中で整理がつかなかったんで。
彩色とか時間なくて微妙に不満な部分もあるけど、とにかく愛だけは込めたよ!


傷心の気持ちを抑えつつ、今週のジャンプ感想です。




■■■週刊少年ジャンプ23号感想■■■

【巻頭カラー】『トリコ』

■グルメ細胞の神秘

トリコや滝丸、マッチはともかく、マッチの部下まで生き返っちゃうのか…。
グルメ細胞が出てきた時点でそんな予感はしてたけど、やっぱメインキャラは不死身なのね。
まあハンタやサイレンみたいに死ぬか殺すかの殺伐としたのがいいってわけじゃないですが。

ワンピの「肉食えば治る」に科学的な根拠がついたものと考えればまあいいか。



■癒しの国、ライフ

身体の老廃物や小さな傷はおろか、体内の血栓に悪性腫瘍(ガン)までも吸い出す魚に、
毛生えや育毛の効果のある食物に、生命維持装置と同程度の機能を持つ包帯、
そして断端どころか骨ごと完全に失った腕すらも再生させる再生屋…。

ドラえもんの未来デパートとかもそうですが、こういう「ちょっと未来にあるかもしれない
ファンタジーな最先端技術」
の描写はなんか夢があってワクワクしますね。
ただこの作品世界では「最先端なのはグルメ関連だけ」という縛りがあるせいか、
ほとんどの治療装置が温泉の中の魚だけってのはちょっと残念でしたが。

温泉かあ…そういえば最近行ってないなあ…。




『NARUTO』

ビーさんがナルトを嫌う理由はナルトのほうが自分よりラップが上手いからじゃないかと思う。
いや私もラップの上手い下手はよく分からないのですが、前号でちょっと見た感じだと
ビーさんよりナルトのほうが上手く韻を踏んでいたような気がしたので…。

そして八尾さんは相変わらずいい人(ヒトじゃないけど)ですね。
ビーさんやナルトだけでなく、中の九尾のことまで気にするとか、実は一番人格者かも。

まあ同じ人柱力として生まれて宿主と仲良く協力している自分と比べて、
周囲はおろか宿主にまで疎まれ、力だけを利用されようとしている九尾のことを思うと、
多少なりとも同情の念を覚えるのは当然なのかもしれませんが。


モトイ「アレは30年前のことだ…」


おやおや、こっちも過去編突入ですか。
正直ナルトの過去編は無駄に欝展開な上に救いがないから(それはワンピも同じか)
あんまり好きじゃないんだよなあ…しかも長いし。

手短に終わってくれることを期待します。




『ONE PIECE』

そしてナルトより一週早く過去編に突入したワンピ。
…まあ、なんだよね、この時代皆何かしら壮絶な過去を過ごしてるよね…。

「悪臭と腐敗渦巻くグレイターミナル」は、ハンタにおける流星街のようなものかな?
秘密を見られたらたとえ10歳の子供でも「殺そう」という結論に達するあたり
スラムというよりはモルグと言ってもいいくらい治安の悪いところのようです。

こういうところを取り締まらないどころか逆にそこに大事な孫を預けるあたり、
海軍と悪党との歪んだ共犯関係でもあるのかと邪推したくなりますね。
(とはいえ相手がガープさんだから単なる思いつきのような気もするけど)




【センターカラー】『BLEACH』

■カラー

モノクロに赤のアクセントがカッコイイ一護パパ。
一瞬「誰?」と思ったのは内緒にしておこう。



■本編

以前から言われていたことですが鬼道最強を証明した回でしたね。

しかし藍染さんには究極のメタ能力「鏡花水月」に「崩玉」までついているため、
今回やられたのが本当に藍染さん本人なのかが分からないのが困りもの。
一護が驚いているから藍染本人だと思いたいのですが、前回もそうやって追い詰めた
直後に「(雛森に)何やってんだよお前ら!」だったしなあww

もし別人だとすると、代わりにやられてるのは一護パパあたりかな?
表紙でダディクールな表情を見せていたのは、その罪滅ぼしだったりしてw




『SKET DANCE』

スイッチが何を阻止しようと一生懸命になっているのかはよく分かりませんが、
普段冷静な言動を装っている彼が取り乱して走り回っているのはちょっと面白かった。
あと何気におしゃれになっている結城さんにびっくりしてみたり。

そしてバカップルな主人公コンビは…うん、どうでもいいや。




『家庭教師ヒットマンREBORN!』

全体的な雰囲気が昔のギャグメインの回に戻った気がしてちょっと嬉しかったです。
ラストの展開からして長くは続きそうもないのが残念ですが。

しかし青葉紅葉…イケメンで眼鏡で熱血馬鹿って…やばいこういうキャラ大好きだw
他にもランボのわがままを全て許容するデブとか、意外に義理堅そうなアーデルさんとか
第一印象の頃と比べてずいぶん好感の持てるキャラになりましたね。

とはいえこの作品の場合、実は全てが演技という可能性があるから油断できませんが。
でもせっかくこんなにいいキャラしてるんだから、結果的に裏切るような展開になるにせよ、
彼らのこういう性格は変えないで欲しいなーと思ったり。

どうかお願いします、天野先生。




『黒子のバスケ』

「俺を倒せんのは俺だけだ」ということは、逆に言えば黄瀬が本当に自分自身の
コピーになることができれば倒されるかもしれない…と言いたかったのかな?
それと「黄瀬ごときにできるわけがない」という自信の表れですかね。

少なくとも桃井だけは自身の能力で前者の可能性を予感していたようですが。

とにかくここまできたら黄瀬には一瞬でもいいから青峰を凌駕して欲しいところ
きっとそれがくすぶり続けて荒んでしまった青峰を救うことにもなるだろうし。
って、まあ普通それは主人公の役割なんだけどな!


最近は完全にヒロインポジションと化している黒子くんでありました。




『HUNTER×HUNTER』

何かもうゴンもキルアもピトーも正直悲壮すぎてみてられないんだけど、
最後に振り向いた時のゴンの顔が、穏やかなのを通り越して妙にシンプルな造形に
なっていたのがどこかシュールで笑えました。


さようなら、ピトー。
そしてさようなら、ゴン=フリークス。




『バクマン』

■シリアスな笑い

前号の話を受け、今更ですが「シリアスな笑い」についてちょっと考察。

多くの人が思い付くのはテニスのシンクロシグルイの「た、種ぇ…」あたりでしょうが、
これらは作者自身が天然というか天才なので、およそ常人では真似できないわけで。
(おそらくバクマンの平丸さんや新妻先生がこの辺のランクなのでしょう)

じゃあ計算された「シリアスな笑い」には何があるだろうと考えていたところ
ふと思いついたのがコードギアスに代表される谷口作品がそれに当たるのではないかと。
(といっても谷口作品はギアス以外は断片的にしか知らないのですが)。

たとえば第1期の「条件はすべてクリア!」→スザク登場→なにぃぃぃ!の流れは
古典的ヒーローモノの様式美すら感じられるし、1期ラストの「うっかりギアス」なんて
展開的には全く笑えないけどもう笑うしかないって感じの高度なギャグだと思う。

2期になって少し勢いは落ちたものの、開きなおったルルーシュの壮大なイカレっぷりと
ラグナレクでのシャルル皇帝のサイコクラッシャーには爆笑しっぱなしだったし、
その直後、今までの常識をすべて覆すかのような新皇帝襲名とナイトオブゼロ宣言
見たときには、リアルに見ていたワンセグにコーヒーを吹きそうになりました。
(個人的には最終回の妙に出来すぎた展開よりこっちのほうがクライマックスだった)

で、要するに何が言いたいかというと、計算して「シリアスな笑い」を生み出すというのは
ある特定のキャラを掘り下げて掘り下げて、その人物と物語の背景を読者に印象付け、
その上でさらに読者の予想を越える展開にしなければならないわけで、
それには並大抵の努力と覚悟が必要なんじゃないかなーと。

天才ならおそらく自然にやれるんだろうけど。



■完全犯罪クラブ

さて、そのシュージンの新作ですが…あれ、何か普通に面白そうかも。

アイデア勝負というところはありそうですが、ネタが尽きない限りはウケそうだし、
普通のギャグと違い、こういう性格の悪いネタはシュージンやサイコーにとっては
得意分野という感じがするので、アイデアもそうそう尽きない予感。

つーか、よもや連載当初からこれでもかと描写され続けていた「性格の悪さ」
ここに来て生かされるとは……最初からこうなることを想定してあえてそう描いていたのなら
ちょっとガモウ先生を見直したかも。

しかし「完全犯罪」とか言っても、実際ただのイタズラだよね、これ。




『保健室の死神』

病魔にただ冒され利用されるのではなく自らの意思で使いこなす…って、
なんか本当に病魔=ペルソナみたいな感じになってきたな。
(別にスタンドでも仲魔でも念能力でも何でもいいけど)

そうすると時期「罹人」となるのに一番近い存在は…あのエロテロリストかw




【最終回】『賢い犬リリエンタール』


終わっちゃった…_| ̄|○


まあ前号から…いや結構前から覚悟はしてたんでそこまでショックはないんですがね。
合併号で連休を挟んだおかげで心の準備も絵を描く時間も取れたし。
ずっと落ち着かなかった気持ちも絵を描いたら少し楽になった気がするし。

それにしても一つの作品にこんなにも思い入れを持ったのは初めてですよ。
何だかんだ言って今まで応援していた作品は少なくとも1年くらいは続いたからなあ…。
鯖スレで掲載順が出るたびに本気で胃が痛くなるとか、そんな自分にびっくり。

今週、全エピソードが終わり、改めてこの作品に出会えてよかったと思いました。

確かに「週刊少年ジャンプ」のカラーとは若干違っていたのかもしれないけれど、
ほのぼのの中に潜むホラー要素と、それら全てを包み込むような人の温かさがある、
この方向性で連載したことは間違いじゃないと今でも信じています。

まああえて失策があったとするならば、アンケが微妙な時期にコミックス1冊分にも
なる長編をやってしまったことだと思いますが、それも内容自体には不満はないわけで。
(やってる最中はさすがにちょっと長すぎたかな、とは思いましたが)

だから次回作でもこの方向性は変えないままに、もう少し読者層を意識した作品に
(と言っても具体的な例は出せないのですが)なってくれたらいいなあと期待しています。


つーか最近はロックオンだのめだかだのスケットだのと、やたらと主人公が上から目線で
説教する作品が増えている気がするけど、個人的にはこの作品のシュバインさんのように
自らが模範となって動き、それを見た部下が自然とその人に従うみたいな関係の方が
説得力があって格好いいと思うんだけどなあ…やっぱウケないのかな…


閑話休題。


で、本編の感想ですが、紳士組がRD-0に触れて精神共有を妨害したところを
兄&マリーの連係プレイでボス本体からRD-0を離脱。最後の抵抗としてリリ犬を
奪おうとしたボスにはてつこが(元)あんこくまじんを召還して撃退。
前回のライトニング光彦とあわせてまさに今までのエピソードの総決算となりました。

シュバインさんはボスと過去に何かやりとりがあったようですが、結局ボス自身が
「力を持った年寄り」となってしまったのは運命の皮肉か、それとも何かのメッセージか。
いずれにせよボスがいなくても組織は継続していくようなので、もし連載が続いていたら
その辺の背後関係が明らかになっていたことでしょう。

また、壊れてしまったRD-0はどうやらこっそりリリ犬の尻尾に宿った模様。
これも連載が続けば…って何か最終回になってからいきなり伏線張ってません?
まさかSQで続くとか? …いや、過度な期待はしないほうがいいですね。


とりあえず、私の気持ちは冒頭に描いた絵に込めました。
たとえ連載が終わってしまっても私はこの作品を絶対に忘れません。


大好きだよ、リリエンタール!





- - - - - - - - - -


今週は以上。


あーやっぱり絵と一緒となるとアップが遅れますね~。
とにかく葦原先生、お疲れ様でした!

次回作も期待しています!


それでは。




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コメント 4

ムクロン

リリエンタールの絵の再現率が凄いですね…
まるでアニメのワンシーンのようにも…
…ジャンプSQでさりげなく復活してくれたら嬉しいです。

REBORN!
中3になってから授業中は睡眠時間に埋め尽くされてました。
つまり学力も…(というか勉強がつまらなく感じて)

ブリーチ
いつになったら次に進むんでしょうか?
(ダメージ的な意味で)

ナルト
真実の滝がナルトスのコラに使われそうな…
(本日ブログに紹介)

トリコ
腕を直せる…
まさかグロシーンですか…?しまぶー。
by ムクロン (2010-05-12 22:42) 

常磐

>絵の感想
ありがとうございます!SQで復活…してほしいなあ…。
上げてから気づいたんですがアキラの髪って赤茶だったかも。まあいいか。

>ブリーチ
某所の感想のコピペですが、
前回のあらすじ:藍染さまを殺ったと思ったけど殺ってなかった。
今回の流れ:藍染さまが浦原さんを殺ったと思ったが殺っておらず、背後に回った浦原さんが藍染さまを殺ったと思ったが殺っておらず、背後に回った藍染さまが浦原さんを殺ったと思ったが殺っておらず、浦原さんが藍染さまを殺ったと思った。
次回予想:藍染さまを殺ったと思ったけど殺ってなかった。

なんという負のスパイラル…!

>ナルトス
真実の滝は犠牲になったのだ…!犠牲の犠牲にな…!

コメントありがとうございました。
by 常磐 (2010-05-13 21:10) 

締切

リリエンタールの絵素晴らしいと思います!!
常磐さんのリリエンタールへの愛が伝わってきました。
ただ自分はパソコンを持っていないので、いつも携帯から閲覧やコメントをさせて頂いているのですが、やはり携帯からだと小さくて不鮮明な画像しか見れないのが残念でした。
またいずれネットカフェに行ったときにでもガッツリ見させて頂きます。

リリエンタールの打ち切りは自分も残念でした…

次回作に期待ですね
by 締切 (2010-05-19 22:12) 

常磐

>締切様
ありがとうございます~GW費やした甲斐がありましたw
絵は無駄にでかくてすみません、でもこれ以上は小さくしたくなかったんで…

葦原先生は自力のある人だと思うので、次回作にも期待してます!
by 常磐 (2010-05-20 23:46) 

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